教授紹介
大野髙裕先生とは
早稲田大学 創造理工学部
経営システム工学科教授
<経歴>
- 1978年早稲田大学理工学部工業経営学科
- (現経営システム工学科)卒業
- 1984年同大学理工学部助手
- 1986年大学院博士課程修了
- 1988年工学博士、早稲田大学専任講師
- 1989年助教授
- 1995年教授
主要論文・著書
- 非対称な消費者選好下における新規参入戦略モデル、日本経営工学会誌vol47,no.4(1997)
- ラグランジュ緩和による委託手数料を考慮したポートフォリオ・リバランス問題の解法、情報処理学会誌vol.38,no.11(1997)
- 企業行動と経営工学(共著)、中央経済社 (1993)
- 損益計算書入門塾、かんき出版 (1995)
- 多変量解析入門、国友館(1998)
大野先生自身による自己紹介
「四半世紀前の人間カラオケマシン」
キャンパスを歩いていると様々な髪型やファッションの学生とすれ違う.びっくりするような色に染めている髪,転ばないかと心配したくなるノッポの靴,こんなのがかっこいいのかなと理解に苦しむような服.「何という時代なんだ」とため息をつきかけたとたん,ふっと二十五年前,自分が早稲田大学の学生になったあの当時の記憶がよみがえった.そういえば,あのころとそっくりじゃないか.染めてはいないが長い髪,ウェスタンブーツを意識したハイヒール,裾の広がったパンタロンのジーンズをはいて,キャンパスを得意げに闊歩していたのはこの私じゃないかと,思わず苦笑してしまった.
そうそう,あのころもう一つの定番は,フォークギター.「ニューフォーク」といわれるジャンルがブームで,吉田拓郎,南こうせつのかぐや姫,財津和夫のチューリップ,小田和正のオフコースなどの曲が弾きたくて,歌いたくて皆で練習をした.C,Am, D7,G7などと必死でコードを覚えたが,なかなかいい音がでなくて,しかも弦を押さえる指先がマメで痛くなってしまったものだ.
腕前でいえば私なんかよりも,はるかに上手なギターの弾き手はたくさんいたけれども,私には一つの特技があった.それはどんな曲でも,譜面なしで伴奏できてしまうことだ.聴いたことのある曲ならば,誰かが歌えば,それに合わせてコードを何となくうまく当てはめることができてしまう.当時はまだカラオケがなかったから,とても重宝された.ジャンルはニューフォークから演歌まで,何でもOKだった.そう,今はほとんど見かけることができなくなった飲み屋街の「流し」のお兄さんまでの芸域には達していないものの,そこそこいい線いっていたものだ.仲間で飲むとき,家族で宴会をやるときには必ずと言っていいほど,「おい,ギターもってこいよ」と人間カラオケマシンとして私は活躍した.
最近は通信カラオケなど最新兵器があるから,全くお座敷は掛からない.それに最近の曲のコード進行は難しすぎて,弾けない.老朽化した二十五年前のカラオケマシンには荷が重すぎる.もう出番がないであろうあのころのギターは,今でもがっちりしたケースに納まって,私の書斎の片隅でひっそりと暮らしている.

