e-OHNO MAIL NEWS 第177号

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  e-OHNO MAIL NEWS 第177号 2019/6/28

      https://www.ohno.mgmt.waseda.ac.jp/wordpress/

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発行が遅くなり大変お待たせいたしました。今月号のe-OHNO MAIL NEWSの編集を担当させて頂くこととなりました、学部4年の摩嶋翼と申します。

今回のメールマガジンは、以下のコンテンツでお送りいたします。

■ 今月号のコンテンツ ■ (敬称略)

【1】学会発表  大野高裕

【2】ビジネス最前線  白石尚寛

【3】リレーエッセイ第12号

(シニアの部) 柴田尚之

(中堅の部)  皆藤正好

(若手の部)   中山優語

【4】6月7日開催・大野研ゴルフ大会激闘記 市田和弥

【5】OB/OG最新著書ご紹介

「マニュファクチャリング2030 未来の製造業」竹内芳久著

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【1】学会発表  大野高裕

 昨年7月から開始させていただきましたリレーエッセイ、早くも今月で丸1年を迎えました。毎月、若手・中堅・シニアの3名ずつで合計36名のOB/OGの皆さまにご協力を頂くことができました。最初は、「いつまで繋がるかな?」とやや不安があったのですが、始めてみれば、どんどこどんどこ続いていき杞憂に終わりました。皆さまの同輩・先輩・後輩との絆がいかに深く広いものであるかを改めて認識させていただきました。感謝申し上げます。それから半年前に始めた「ビジネス最前線」、これは毎回私からご指名でお願いしていますが、皆さん、嫌がらず(表面的には)に、興味深いビジネスの動きを素晴らしい内容で教えてくれています。私も毎回勉強になるのでとても楽しみにしています。ということで、すでに40名以上のOB/OGの方々にご協力をいただけているのは改めて凄いことだなと感心(?)しています。

 とは言うものの、お願いできる大野研関係(尾関研を含む)のOB/OGの数にも上限(現在約600名)がありますので、いずれは一巡するのですが、その頃にはそれぞれの話題がまた変わっているでしょうからネタはつきませんし、それに私の大学生活も、もうそれほど長くは残っていない(長くても今年入れてあと7年)ので、これも「杞憂」となるでしょう。

とにかく、ご協力いただいたOB/OGには感謝の気持ちで一杯ですし、またこれから執筆依頼が回ってくる皆さまには申し訳ありませんが、OB/OGの読者からはかなり人気があるし、「楽しみしてますよ!」「刺激になります!」との感想も多くいただいておるので、どうかよろしくお願いいたします。

 さて、この1ヶ月もいろいろなことがありましたが、5月の最終週末には日本経営システム学会の研究発表大会が新潟市にある新潟国際情報大学のキャンパスで開催されました。(ちなみにこの学会の会長に山下洋史さんが就任されました。おめでとうございます!) 大野研からはこの春M2を修了した阿部誠也さん「顧客属性を考慮したプライベート・ブランド購買行動がストア・ロイヤルティに与える影響」、M1の飯田将之さん「商品コンセプトの伝達を意図したパッケージデザインに関する研究」、石原奈央さん「経験価値レベルによる顧客分類手法の提案」、高見俊輝さん「ネットワーク外部性を有する市場におけるハブ機能に着目したサービス普及分析」、長井健さん「電気自動車用リチウムイオン電池の劣化モデルと強制循環方式への適用」、そして昨年度から客員研究員として大野研に加わっている高田真也さん「CSV活動に関する業界別特徴分析」の合計6名が発表をしました。

 阿部さんは修士論文を、そしてM1の4名は2月に発表した卒業論文をさらにブラッシュアップして学生セッションでの学会発表に臨みました。学生セッションでは優秀な研究発表に「学生研究発表優秀賞」が審査の上、若干名に授与されます。今回は学生セッション発表者27名で、そのうち3名に優秀賞が授与されましたが、なんと、阿部さんと長井さんの2名が優秀賞を獲得しました。他のM1の発表もすごく内容が充実していて、誰が優秀賞に輝いても不思議ではない状態でしたが、賞の数に限りがあるということでこの2名の頭上に栄冠が訪れたのだと思っています。 (昨年はM2の杉浦裕文さんが受賞しました)

 さて、写真は発表会場でのショットですが、1名足りません。実はこの写真は発表2日目朝のもので、長井さん(左端)以外は全員前日に発表を終えていました。発表を終えれば、当然「打上げ」ということで、新潟駅そばの居酒屋で、地魚の刺身やのどくろの塩焼き、村上牛の鉄板焼きなどなど、そして飲み放題で地酒をしこたまガンガンとあおり・・・という大盤振る舞いの大宴会をやりました。その結果、若干1名はダウン(彼を知っている人は、ああやっぱりねということですが・・・)ということで、写真からも1名離脱しています。一人、翌日発表という宴会を心の底からは楽しむことができなかった長井さんが優秀賞に輝いたのも、神様からの「よく辛抱したね」というご褒美も含まれていたかもしれません。ということで、写真のみんなの顔のややお疲れモードもネクタイの曲がり加減も前夜の余韻といえるかと思います。

 学会発表を終えたM1は今、発表した内容を論文として学会誌に投稿しようと作業を進めています。口頭発表だけでは社会へのアピールが小さいですから、やはり論文としてさらにブラッシュアップして自分の研究が認められるかを挑戦しているのです。もちろん、そう簡単にレフェリーの審査を通過するものではありませんが、そうした経験が彼らにとって大きな栄養となり、大きく成長するきっかけや経験につながるものと考えています。そして、これで卒論に決着をつけたら、次は修士論文のテーマ設定に取り掛かります。秋にはM1の修士論文共同指導という発表を伴う先生方のチェックの機会がありますから、そこまでにはテーマ設定と基礎固めをしておかなければなりません。休む暇はありませんが、修士課程は社会に出て仕事をして稼ぐ代わりに、自分に対して時間とお金を投資しているのですから、貪欲に能力アップに取り組んでもらいたいと思ってます。またそうした機会も環境もどんどん作っていきたいと思います。

 一方、今のM2には秋には修士論文の結果をあらかたまとめて、学会発表しようと呼びかけています。そして学会発表での専門家のコメントを活かしつつ、修士論文の質をさらに高めて修士の審査に臨むとともに、最後は学会誌の論文として投稿することをゴールとしています。できれば学会も国内に留まらず、海外学会での発表や論文投稿も視野に入れています。実際、過去には海外での学会発表も少なからず出かけていっていたので、これをさらに活性化したいと思っています。もちろん、海外での発表となると金銭的負担が生じますが、それはこれまで通り、何とか研究室のほうでお金をやりくりして、学生の個人的な負担は無いようにしています。

 今回もそうですが、学会発表などの準備をしていると、目に見えて能力が高まってることがわかります。若い人たちの伸びシロというのは本当に大きいなと感じます。そうした意味では鍛えないともったいない。研究者になるわけではないけれど、研究を通じてモノゴトをしっかりと論理的に考える力、体系的に捉える力、新たなアイディアを考え出してそれを一つのストーリーとして完結させる力、そしてそのストーリーの有効性・妥当性を科学的に検証する力、これらの能力が同時に開発されます。この能力は社会でのどんな仕事にも必要なことであり、「研究力=仕事力」であると言っても過言ではないと信じています。これからも研究活動を通じてビシビシと鍛え、社会で活躍する有意な人材を数多く輩出していこうと、ハリキリじじいを続けていきます。

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【2】ビジネス最前線  白石尚寛

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<ご紹介>

今月は愛媛県新居浜市で地域社会の活性化と自社の事業の両立を図っている白石尚寛さんに書いてただきました。白石さんのお父さんは私と尾関研の同期で衆議院議員だった白石徹さんで、親子2代のお付き合いです(写真の後列左が徹さん)。残念ながら徹さんは2年前に不帰の人となってしまいましたが、尚寛さんがお父さんと同じ想いで地域のために頑張っています。その一端をどうかお読みください。(大野高裕)

2008年大学院修了しました白石尚寛と申します。

新卒で船井総合研究所に入社し、その後、実家が建設業を営んでいたことで現在の白石建設工業に入社しました。

大野研究室の卒業生は世界に羽ばたいている方が多く、私の場合は、グローバルの真逆であるローカルであるため、少し読み苦しい点もあるかと思いますが、せっかく頂いた機会ですので、『地域振興への挑戦』というテーマで執筆させて頂きます。

私が経営している白石建設工業は愛媛県新居浜市に本社を置き、現在、売上が60億円ほど、グループ全体で社員が120名の所謂中小企業の土建屋です。

本社がある新居浜市は、住友グループ発祥の地でありそのおひざ元として工業都市として発展してきておりましたが、人口もピークアウトし現在12万人弱となり、地方共通の問題である人口減少・地域経済の衰退の壁にぶつかっています。

また、建設業は平成4年をピークに現在では約40%市場規模が縮小している業界の中で、実は当社も私の入社時の2012年は年間30億円前後の売上で毎年1億円以上赤字を出している非常に厳しい状況に陥っていました。

その中で、大野研究室や船井総研で学んだ数理マーケティングの基礎に基づき、PL・BSなど経営に関する数字を徹底的に洗い直し、『商圏の拡大』、『シェアアップ』、『商品・サービスの拡大』の3つの観点から売上アップに対しての施策を検討しました。

まず『商圏の拡大』としては、東日本大震災の復興支援として東北・東京支店を設立し、土木技術を活かして建設工事をゼネコンの1次下請けとして受注していきました。ただこれは限定的なサポートにならざるを得ず、更に建設業の入札制度のルール上、元請として市外に出ていくのは難しく、飛躍的に建設業として成長できるきっかけとはなりませんでした。

また、市内での『シェアアップ』についても公共工事は地域の建設投資額が微減の中で既に新居浜市内のシェアをトップで取る当社は更なるシェアアップは難しい状況でした。

そして3つ目の『商品・サービスの拡大』ですが、元々民間工事では大手チェーンの商業施設の建築など施工のみで合い見積もり中心の建築工事を主に受注していましたが、地域の中小企業様から工場・倉庫等や地域のオーナー様からマンションなどを設計から施工まで特命での建築工事の依頼を頂けるよう力を入れていき、利益率の面でも大幅に改善することができました。

さらに、建設業という枠組みを超えて、経営を考える中で、この地域を活性化させる一躍を担うことが当社としての価値であり、社会的意義だと強く感じるようになりました。

当社の事業定義を「まちづくり企業」と位置づけ、建設業という枠組みを超えて現在まで下記2つの軸で新規の事業展開をしています。

・地域の課題を解決する事業

・地域の働き手が働きたいと思える事業

上記は、もちろん売上アップというものは、企業活動で大事な要素であるものの、人口減少・業界縮小は免れず、その中で企業成長していくためには、プロダクトアウトの考えではなく、マーケットインを主とした事業展開と人手不足が謳われる中で、確実に需要に供給が追い付かない状態になると考え、更に働いてもらう人々が幸せに働けなければお客様の満足の実現は到底不可能だと考えたからです。

この思いのもと、建設業以外の様々な事業を展開しています。

住宅事業では、2017年に「ひめホーム」を立ち上げました。

1戸建てに住みたいが、資金的に厳しくローンが通りにくい家庭に夢のマイホームを提供するというコンセプトのもと、超ローコスト住宅を提供しています。この事業は、若いご夫婦などに大変喜ばれ、着工数も着々と増え、また、当社の新卒の応募者も2倍に増加しました。

介護事業では、今年、障がい者グループホーム「topa-s」を立ち上げる予定です。

地域に障がい者を子供に持つ親が高齢化して子供の面倒を見ることが出来ないというニーズに対応した女性専用障がい者グループホームを提供していきます。この事業はまだオープンしていませんが、パートの募集には応募が殺到しています。

太陽光事業では、FIT法改正以降、メガソーラーのEPCを行い、現在も54MWのメガソーラーに携わらせてもらっています。

農業分野では、新居浜市大島にて新居浜唯一の農産品である七福芋というさつまいもの親戚のような芋の栽培を行っており、現在、島で収穫できる約50%を当社の社員が島に渡り、栽培をし、生芋販売のみならず、芋焼酎としての販売、また、ペーストにして、地域のお菓子への卸やPASCOとのアライアンスによりパンの原材料にも使用をしてもらっています。

※写真は、七福芋の収穫祭に小泉進次郎先生がお越し頂いたときのものです。

ただ事業化していく中で、課題も多く、地域の問題に寄り添う事業ができているのか、また、すべての事業が収益化できてはおらず、まだまだこれからやるべきことは山積しています。

これからも地域と成長できる企業になるべく邁進していきたいと考えています。とはいえ、情報の中心はますます東京に集約されており、地域振興の施策などの情報を得るために行くことも多くあります。また、皆さまの地域振興の事例などがありましたら、是非ともご指導頂けると幸いです。

最後に、大野先生は、2年前に他界した私の父白石徹と工業経営学科の同期・同じ尾関研究室で親友であり、大学時代から少し小恥ずかしい思いもありましたが、入学が決まった際に父と先生との3人で飲みに行かせてもらったのが昨日のように嬉しく思えます。また、今回、本当にお世話になり、父のように慕わせて頂いている大野先生とまた大野研究室とこのように繋がることができ、とても嬉しくそして光栄に思っております。

e-Ohnoメルマガも楽しみにしており、大野研究室の皆さま方(OB含めて)のますますのご健勝・ご多幸を祈願しています。

  連絡先: 白石尚寛(しらいし よしひろ) y.shiraishi@shiraishi-inc.co.jp

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【3】リレーエッセイ第12号

(シニアの部) 柴田尚之

(中堅の部)  皆藤正好

(若手の部)  中山優語

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(シニアの部) 柴田尚之

写真は今から26年前の1993年のものです。昨年引っ越しをした際に懐かしいものが出てきたのでそのまま大切に保管しています。

どれが私かはご想像にお任せいたします。

現在私は26年前と同じアクセンチュア(当時はアンダーセンコンサルティング)におり、保険業界向けサービス(コンサルティング、システム開発等)のグローバル統括責任者をやっています。5年前からアジア・アフリカ・中東地区の責任者をやっていたのですが、昨年からそれに北米・ヨーロッパ・ラテンアメリカが加わりグローバル統括という肩書になりました。このように書くといかにもいわゆるグローバル人材で、若いころから英語も堪能なんだろうと思われるかもしれません。でも実際は違います。入社時のTOEICは史上最低点といわれましたし、英語で実施されるトレーニングからは逃げ回っていました。英語での大人数の会議は今でもあまり得意ではありません。ちょうど今、シドニーでその英語での大人数の会議をやっていますが、やはりしゃべるよりも聞いているだけのほうが楽です。そんな私がなぜリーダーになったのか。一つはダイバーシティの広がりがあるかもしれません。アクセンチュアのアジアでの勢いは米国発祥で社長がヨーロッパ人か米国人だったような弊社でも無視できないものがあり、アジア人のリーダーがいても不思議ではないという外部環境があったかと思います。

もう一つは「日本でのマネージメントスタイルが結局はビジネスを伸ばすのではないか?」という評価があったと聞きました。これは私にとってはなかなか興味深いことでした。先ほどの英語の会議の話にもつながりますが、「よくしゃべって存在感がある人⇒リーダーとしてふさわしい人」という認識から「話を聞いてくれる人⇒話しかけやすい人⇒一緒に働きやすい⇒一人でやるより付加価値を高める⇒成果が大きくなる⇒結局あの人がすごいんじゃない?⇒じゃあリーダーにしよう」みたいな感じらしいです。このような認識はこの写真が撮られた26年前には弊社には全くないものでした。私はこれはある種早稲田的な価値観のような気がしています。

今、米国ではトランプ・ヨーロッパでは極右のリーダーの台頭ということでこのような価値観からの揺り戻しのような動きが出ているように思います。しかし私が今、ビジネスで目の前に起きていることは政治とは違います。このような早稲田的な価値観は、私が目の前で見ている限りうまく機能し、ビジネス的な成功が達成されています。1対1のWin-Winの追求というよりは、多くの人やステークホルダーにとっての共通的な価値を高めることを追求するというような感じでしょうか。

アクセンチュアというグローバルカンパニーで26年働いていて今私はこのような感覚を持っています。この感覚が正しいと信じ、さらに発展させていくために次世代を担っていくであろう世界中の若いリーダーたちと一緒に仕事をしていきたいと考えています。

それでは、次は同期の栗谷修輔さんにリレーします。

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(中堅の部)  皆藤正好

皆さま、ご無沙汰しております。

2007年修士課程修了の皆藤正好です。

学部と大学院の間に1年間の休学(英国留学)を経て大学院修了後、Mars & Coに勤務し、気づけば12年が経過しようとしております。
基本的に、弊社の名前すらも耳にしたことが無い方が大多数だと思いますので、簡単に会社の説明と自分の仕事内容について説明させて頂きます。
弊社はパリに本社を置き、1業種1社制というユニークな戦略系コンサルティングフォームとして、グローバル企業が抱える様々な経営課題についてコンサルティング・サービスを提供しております。私はシニアコンサルタントとして、国内だけでなく海外案件のプロジェクト運営/管理を行っております。

市場環境の変化に伴い、クライアントのニーズも刻々と変化し、海外における発展も目まぐるしい中においても、大野研究室での研究やゼミを通じて学んだ問題発見、解決の為の“考える力”、人に理解してもらい、行動に移してもらう為の“プレゼン/コミュニケーション力”が大切であることを日々実感しております。

写真は同期である中村君の結婚式に学科の同期ならびに研究室の先輩でもある後藤さんと一緒に参加した際の写真になります。

次は、同期でもある斉藤大悟君にお願いしてあります。

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(若手の部)   中山優語

2015年学士卒の中山と申します。

大野研では学部3年からの2年間お世話になりました。

大野研を選ばせて頂いた理由は、取り扱っていたマーケティングサイエンスが魅力的であったのと、大野研の雰囲気の良さに惹かれたからです。

研究自体は学部2年間しか行わなかったこともあり、お世辞にも深みのある研究が出来たとは言いがたい出来でしたが、大野先生をはじめ優秀な先輩・同期に囲まれ非常に充実した研究室生活が送れたなと思っております。

仕事は現在、メガバンクで大企業の担当の部署におります。4月に着任したばかりであり、なれない業務が多く手探りの状態ですが、大企業担当業務は自分が志望していた業務でもあり、非常にやりがいを感じながら取り組むことが出来ています。

金融は世の中的には逆風が吹いているという印象があるかもしれませんが、現在の部署でそのような印象を感じたことがあまりなく、現場にいると報道とはまた違った世界が見えるのだなという感想を持っております。

学生時代学んだ知識が直接活きる業務ではありませんが、大野研で培ったロジックの立て方等は今でも非常に参考になっております。

20代も後半に差し掛かっているので、後悔しないよう全力でいろんなことに挑戦したいと思っております。写真は京都に旅行に行った時のものです。

次のバトンは、同期一の秀才・矢野大先生にお願いしようと思います。矢野大先生、よろしく!

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【4】6月7日開催・大野研ゴルフ大会激闘記 市田和弥

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皆様,はじめまして.

大野研M2の市田和弥です.

先日,2019年6月7日に大野研ゴルフコンペに参加いたしましたので,その模様をお伝えできればと思います.

開催の一週間前,大野先生からちょっと話があるということで呼び出しを受けました.

近頃,研究が進んでいないことを自覚していましたので,お叱りを受けるのかと思いビクビクしながら伺うと,参加人数に空きがあるのでゴルフコンペに参加しないかというお話でした(良かったです・・・笑).

私は学部時代も大野研で,その際にも先生からゴルフに誘っていただいたのですが,当時はコースを一回も回ったこともなく,先生にご迷惑をかけると思いお断りさせていただきました.その後,数回コースに回った程度で殆ど技術は向上していないのですが,折角の機会と思い参加させていただくことになりました.他の研究室の子も一人誘って良いとのお話も頂き,ソフトウェア工学 岸研究室(旧東研)M2の遊佐くんと一緒にお邪魔することとなりました.

当日は梅雨入りの日と重なりましたが,幸い15時頃から雨になるとのことで,実施できると判断し,新宿からバスでゴルフ場へ向かいました.

参加者の方々はOBOG会でお話させていただいた方は数人いましたが,ほとんどが初対面であり,とても緊張しておりましたが,色々と話しかけて頂き,終始笑いっぱなしで楽しくゴルフ場に向かうことができました.

着替えを終え,いざゴルフカートに向かうと目の前には雨が・・・

15時から雨との予報は裏切られました.

しかし,小雨でそこまで気にならない程度でしたので,この後止めばいいなとあまり気に留めませんでした.今後あんなことになるとは誰も予想していませんでした・・・

集合写真を撮った後,念の為カッパに身を包み,大野研ゴルフ大会がスタートしました.

右上の二人が学生(左の白シャツが私、右の青シャツが遊佐君)ですが,ご覧の通りガチガチに緊張しています笑

今回は,キャディー付ゴルフであり,また塩山カントリー倶楽部は大野先生のホームグラウンドでもあったため,大野先生と同じカートになった私は,先生からもキャディーさんからも狙い場所を的確に教えていただき.初めてのコースでしたが概形を容易に把握することができました(狙い場所にちゃんとボールを打つことができたかは別の話です・・・).

4H目くらいに差し掛かったときからだんだん雨が強くなってきて,その後所謂バケツをひっくり返したような雨に変わりました.

ボールを打っているのか.雨を打っているのかも分からない状況で,びしょびしょになりながら続行しました.

グリーン上は水たまりになってしまい,芝を読むどころではなくなってしまい.いかに水溜りを避けるかというゲームになってしまいました.

昼ご飯を挟んで後半ラウンドになっても状況が変わらず・・・

ラウンドが終わったころにはびしょびしょで疲労困憊になってしまいました.

参加者の方からは修行のようなゴルフだったとの声も・・・

ベスグロ賞を受賞した,寺部優さんはそんな状況でもスコアが86とのことでどうしてあの雨でそんなスコアが出るのだろうと遊佐くんと顔を見合わせていました笑

帰りのバスでは表彰式と宴会が行われました.

参加者にビールが配られ,おつまみを頂きながら新宿まで揺られました.

あれだけ,体力を消耗したのに,それを一切感じさせない騒ぎようで,やはり大野研のパワフルさはすごいなと感心させられました.

その後,新宿に到着後,私は予定があり参加できませんでしたが2次会が行われました.

大野先生も含め大野研の体力は無限です笑

色々なことがありました(主に雨)が,すごく楽しい思い出となりました.

初対面のOBOGが沢山いるのでとのことで,参加を躊躇っている現役の学生がいたら是非参加してもらいたいと思っています.大野研に初対面なんか関係ありませんでした!

一日中,笑いっぱなしの日となりました.

今年には麻雀大会,来年春にはまたゴルフ大会が予定されているので,是非検討してみてください!(私も来年のゴルフ大会参加したいのですが,新卒入社でその時期はさすがに休めないかな・・・と,再来年も是非開催してください!)

大野先生,OBOGの皆様,ありがとうございました.

また会える日を楽しみにしております!

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【5】OB/OG最新著書ご紹介

「マニュファクチャリング2030 未来の製造業」竹内芳久著

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<OB/OG最新著書ご紹介>

OB(尾関研)竹内芳久さんが著書「マニュファクチャリング2030 未来の製造業」を出版されましたのでご紹介いたします。

[紹介文]

 向暑の候、皆様におかれましてはご健勝のこととお慶び申し上げます。

この度、日経BPより「マニュファクチャリング2030 未来の製造業」という書籍を上梓いたしました。本書には”未来の製造業”というサブタイトルが付いており、IoTやAIに代表されるICTを活用していかに製造業の競争力を高めていくのかをテーマに、ターゲット対象層である経営者、役員、部課長層が将来を考える上での参考書となることを目指して出版されました。

https://www.nikkeibp.co.jp/atclpubmkt/book/19/273440/

 私は、メインの著者として1章、2章、5章を担当いたしました。過去の経験や知見を基にいろいろな事例や視点をまとめてあります。もし一読の機会を持っていただき、本書が何かしらの形で皆様のお役に立つことがあれば幸甚です。

最後になりますが皆様の益々のご活躍をお祈りいたします。

竹内芳久

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オペレーショナル エクセレンス パートナー

takedoor44@yahoo.co.jp

ワクコンサルティング(株)エクゼクティブコンサルタント

takeuchi-yoshihisa@waku-con.com

竹内芳久氏略歴

日産自動車㈱にて、生産管理・生産技術・製造部門を歴任(IE、生産・工程管理システム開発、日産生産方式推進等)。 米国HONEYWELL㈱にて、日本工場長、Honeywell Operating System構築及び推進リーダーとして業務改革を推進。ジャパンインダスリアルソリューション(株)にて、投資先会社の社外役員として企業価値向上を支援。

現在は、独立コンサルタント(オペレーショナル・エクセレンス・パートナー)及びワクコンサルティング(株)の契約コンサルタントとしてコンサルティング活動を展開中。

専門分野は、製造マネジメント改善(方針管理、PDCA、組織改革、生産システム等)、現場改善(生産性向上、在庫削減、原価低減、物流改善等)、業務プロセス革新(SCMシステム構築、工程管理システム、調達システム等)。

著書に「日産いわき工場の挑戦」(日本能率協会)、「製造販統合型情報システム」(共著、日科技連)、[スマート工場のしくみ](共著、日本実業出版社)、「マニュファクチャー2030」(共著、日経BP社)

教職歴は、駿河台大学及び東京情報大学元非常勤講師(生産管理論)。

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◇◆ 編集後記 ◇◆

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「e-OHNO MAIL NEWS第177号」はいかがでしたか。

e-OHNO MAIL NEWS で大野研OB・OGへ発信したい情報等ございましたらお寄せください。お待ちしております。

なお、バックナンバーは大野研究室のHP内でもご覧頂けます。

編集担当 摩嶋翼

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「e-OHNO」は、大野研のOB・OGへ毎月17日に配信しています。

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