e-OHNO MAIL NEWS 第194号

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  e-OHNO MAIL NEWS 第194号 2020/11/27

      https://www.ohno.mgmt.waseda.ac.jp/wordpress/

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先ほど送信したメルマガの写真が正しく送信できていなかったため再度送信させていただきます。

こんにちは。今月号のe-OHNO MAIL NEWSの編集を担当させて頂くこととなりました、B4の小河原康太と申します。

今回のメールマガジンは、以下のコンテンツでお送りいたします。

■ 今月号のコンテンツ ■ (敬称略)

【1】 自由と責任  大野高裕

【2】リレーエッセイ第27号

  (シニアの部)  葦原 一正

  (中堅の部)   高田浩基

        (若手の部)   杉浦裕文

【5】大野研メンバー紹介B3

                    宇留間匠

                    進藤 光太

                     畠中 優樹

                      森口 万里奈

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自由と責任  大野高裕

暖かな霜月11月が続いていますが、自然というのは大したもので、ちゃんと季節通りに木々が色づき各地で見事な紅葉が見られるようです。大野研究室の窓から外を見ると、写真のように隣の戸山公園では雑木林が色とりどりのモミジを演じてくれています。

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コロナのためにこの季節になっても、例年に比べると研究室に詰めて卒論や修論に没頭する研究室メンバーの数は少ないですが、来月師走末(12月21日)には研究の完成をチェックする恒例の一日中ぶっ通し「年末ゼミ」が行われますので、各自が自宅やあちこち好きな場所で頑張ってくれています(と思います)。

先日、今や社会現象となっている「鬼滅の刃」の映画を家内・みな子さんと見てきました。原作の漫画もテレビのアニメも見ていなくて全然内容を知らなかったので、せめてアニメは見てからと、アマゾンプライムで全26話をまず見ることにしました。こんなにたくさんのアニメを見終わるのは、まあ2週間はかかるだろうと思っていたのですが、見始めたらもう止まらず、4日間で完了してしまいました。そしてその翌日には映画館に足を運びました。平日の昼間にもかかわらず、満席でびっくりしました。

そして、見終わったら、泣いていました。大人が皆泣くと聞いていたので、それとなく用心してたのですが、それでも涙があふれてしまいました。みな子さんは煉獄さんのクリアファイルを買いました。私はダイドーコーヒーで鬼滅の刃キャラクター28種が出たというので、早速4本買ってきて(ファミマにはなくてセブンにあるんですよね)、部屋に飾っています。(まだまだ増えそう)

なぜ、感動するのだろうと考えてみたのですが、これは皆さんと同じだと思いますが、「大切な人は自分が守る」というところにあるのだと思います。

ごく当たり前のことのようですが、これまで日本、そして日本国民が忘れ去っていた、あるいは見て見ぬふりをしていたことへの反省が一人ひとりの心に芽生えているのではないかと考えます。

敗戦後75年余、3四半世紀が経過する中で、戦後教育を受けた私たちは、非核非武装、戦争放棄の憲法第9条を掲げていれば米国が守ってくれて、戦争や侵略される被害は起きないものと信じてきました。しかし、最近は近隣諸国でキナ臭いがにおいがプンプン状態となり、一方で米国は自分のことで精いっぱいで知らんぷりは時間の問題。気づいたら日本と日本国民は丸裸な状態になっていたというのが現状だと思います。

この75年余、米国の「占領」とまでは言わないまでも、大きな「庇護」の下にいた私たちには、自立を選択する「自由」がないものの、自らを守るという「責任」もありませんでした。そして実際に私たちが直接戦争に巻き込まれるということはありませんでした。とはいうものの、常に日本以外の世界では戦争や紛争が繰り返し起きていました。今でもそうです。でも、私たちは「大変だねえ」「嫌だねえ」と他人事としてテレビや新聞を見ているだけでした。そして、「戦争反対!」と叫んでいれば「大切な人は自分が守る」という「責任」を果たせているかのように錯覚していたと思います。つまり、「戦争反対」「憲法第9条維持」に賛同することで、免罪符を得ていたのだと考えます。

アニメの大ヒット作と言えば、宮崎駿監督の数々の作品が有名で、興行成績も金字塔を打ち立てています。それを「鬼滅の刃」が超せるかということが、一つの注目点となっています。いつもの偏見に満ちた私の知見ですが、宮崎監督の作品は人々が平和に暮らすことを強く訴えています。でもそれはどちらかというと、「世界中が皆いい人になろうよ」という理想が前提で成り立っています。いわば世界中が「憲法第9条」になっている状態を描いています。これは宮崎作品がヒットした当時の時代背景的にはそれでよかったのでしょう。日本や日本国民が自由を放棄して(させられて)米国に守られていて、それの実効性も高かったからこそ、人々に共感を得ていたのだと思います。しかし、その時代背景が前述の如く大きく変化したことで、「大切な人は自分が守る」自由と責任が広い世代において潜在的に認識されつつある状況が広がりつつある中で、今回の社会現象とも言える大ヒットになっているのだと考えます。

自由と責任、これらの言葉はセットで考えられています。自由を主張するなら責任も持ちなさい。自由がないなら責任も持たなくていいよ、ということですね。言うまでもなく、自由というのは自分の意志で決定して行動できるということです。そして自分で決めて行動したのだから、生じる結果には自分が決着、後始末までをつけてくださいというのが責任です。だから、社長は自分で決めて周りをも動かす自由があるが、結果については責任をとって、弁償でも訴訟でも甘んじて受けなければならないということになるわけです。ペットの犬が人を噛んでも、犬に責任は生じません。犬には自分の行動を決めることができないという前提であるからで、自由がありません。その自由をコントロールしているのは飼い主ですから、飼い主に責任が生じます。噛んだ原因がリードを繋いでなかったとか、ケージのカギが外れていたとかであれば、それは飼い主の「自由」裁量の範囲ですから、当然飼い主が責任を負います。しかし、自由のない犬はどうなるか?飼い主によって殺処分になってもその運命から逃れることはできません。

「鬼滅の刃」で様々な鬼が出てきますが、それぞれにつらい事情を「人間」だった時に抱えていました。しかし、それらから逃避するために鬼の親玉(名前がわからなくてすみません)に魂を売り払って救われようとして、鬼になってしまいます。そして親玉の手先となって働いている。これらの鬼に自由はありません。親玉に従っているだけなので、自分の強欲のために人々を不幸に追い込む悪事を働きますが責任もありません。しかし「鬼」として鬼滅隊に退治されてしまう立ち位置に追い込まれています。

主役の竈門炭次郎は「大切な人は自分が守る」ために鬼と戦うという自由を選択しています。そしてそのための責任を、命を懸けて果たそうとしています。さらに鬼を退治した際には、鬼に向かって「大変だったね。これで救われるね(というようなこと)」を語りかけて成仏(?)させます。つまり、これで鬼になってしまった元人間の「自由」を復活させているのです。

準主役の煉獄さんも「大切な人を自分が守る」という自由のために命を懸け、それを全うします。責任を見事に果たします。そしてそれを亡き母に問うて自分の自由への行動結果が正しかったことを確認します。そこで私は泣いてしまったのですが、「自由」と「責任」がセットになっていることを改めて痛感しました。果たして私自身の行動が自分と責任のセットになっているだろうかという疑問です。自由という名の自分勝手、身勝手、好き勝手に陥っていないだろうか? これは十分に点検しなければなりません。

そして、逆に責任を取りたくないために、自由を放棄していないか?これもしっかりと点検しなければなりません。最近、大好きで聞き続けているOfficial 髭ダンディズムの曲で「Laughter」という曲があります。

翼は動きますか? 本当に飛べますか?

YesもNoも言わずに真っすぐに空を見てた

鳥の名はラフター ケージを壊した

YesでもNoでもなくて

飛びたいとはしゃいでいる声だけで

膝を抱えた昨日までの自分を

乗り越えたラフター 今日も歌い続けた

自分自身に勝利を告げるための歌

これを聞くたびに私は自己点検しています。変に縮こまっていないか? と同時にケージを壊して飛び立つのはいいが、ちゃんと責任も取れてますか?取る気はありますか?と自分に問いかけています。

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リレーエッセイシニアの部 葦原一正

2003年修士卒の葦原(あしはら)と申します。

私は「理系院卒」でありながら、なぜか「スポーツ業界」で働いており、変わり種だとは思うのですが、学生の皆さん、若い皆さんに何かご参考になるところがあればという想いでペンをとらせていただきました。今回、下記3点お話しさせていただければと存じます。

① どのようなキャリアを進んできたのか?

② 学生時代のどのようなところが社会人で役立ったか?

③ スポーツ業界に行くためにはどうすればいいのか?

① どのようなキャリアを進んできたのか?

卒業後、最初に入った会社は外資系コンサルティングファームである「アーサー・D・リトル(ジャパン)」です。学生時代からスポーツ界に行きたいと思っていたのですが、いきなりスポーツ界に行くと低収入、キャリアチェンジも難しくなると思っていたので、あえてファーストキャリアはスポーツ界にせず、平たくいうと箔をつけるために外資系コンサルティングファームを選びました。特に、アーサー・D・リトル(ジャパン)は外資系のわりに、アットホームな社風で、また一番最初にオファーをいただいたので、即決しました。

4年強コンサルティングという激務な世界で揉まれた後、プロ野球界に8年間おりました。2007年からオリックス・バファローズ、2012年から横浜DeNAベイスターズに在籍しておりました。特に横浜DeNAベイスターズでは、DeNA球界参入時から入っており、立ち上げ&変革の楽しさを味わいながら仕事に没頭しておりました。確か大野先生はベイスターズファンだったと思うのですが、優勝ボールを大野先生にお届けできなったのが唯一の心残りです。笑 その後、2015年にB.LEAGUEが立ち上がることになり、事務局長としてリーグ立ち上げに取り組みました。5年ガムチャラに働き、今夏バスケ界を離れ、今は独立してスポーツ関連のコンサルティングを行っております。

② 学生時代のどのようなところが社会人で役立ったか?

もともと凡人であった私が外資系コンサルティングファームで働けたのも、大野研究室でロジックを徹底的に鍛え上げていただいたからだと思っています。また、学生時代、多変量解析などやっていても社会人で使うのかな、と思っていましたが、スポーツビジネスではよく活用しています。例えば、動員予測。対戦相手、球場、月、曜日、天気など基本的情報を説明変数に、動員数を目的変数を入れて分析していたりします。それで、試合ごとの基礎的な動員数を見込み、目標値との差分があれば、それをカバーすべく動員施策を検討して数字を整えていきます。もっとまじめに勉強しておけば良かったと今思っています。

③ スポーツ業界に行くためにはどうすればいいのか?

大野研究室の学生さんでスポーツ界を目指す人はいないでしょうが、万が一を思い記しておきます。スポーツ業界に興味のある学生さんからよく質問を受けるのですが、いつも下記のように答えています。

世の中の仕事を単純化すると、縦軸にメーカ、サービス、商社、メディアなど「業界軸」、横軸は営業、経理、法務、システム、企画などの「機能軸」のマトリックスだと私は思っています。つまり、売っているものは有形無形いろいろありますが、結局会社にとって必要な機能はどこも一緒で、若いうちはどうしても縦軸で仕事を見がちですが、まずは横軸つまり、機能(スキル)を磨くことに注力したほうがいいと思っています。システムでも法務でも経理でも国際でもなんでもいいのですが、その分野のプロになるくらい20代で徹底的に取得したのち、30代以降で行きたい業界を見極めるのでも今の時代、全然大丈夫だと思います。逆に縦軸(業界軸)からキャリア形成した場合、衰退もしくは小さい業界で働くと潰しが利きづらくなると思います。つまり、スポーツビジネス界を目指している若い人には「とにかく誰にも負けないスキルセットをまずは身につけて」と言っています。これはスポーツ界に限らず、どこの業界でも共通なのかもしれません。

これからも学生時代に学ばせていただいたことを大事にして、引き続き日本スポーツ界変革のために尽力いければと思っております。

次回は50才になられた宮口さんにバトンをお渡ししたいと思います。

(写真)元NBA・ヤオミン(中国バスケ協会会長)との写真。葦原は右から2番目。

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リレーエッセイ中堅の部 高田浩基

皆様、はじめまして。2011年院卒の高田浩基です。

巷でよく目にする学生就職人気ランキングで下降の一途を辿る銀行に就職して、10年目になります。最近ではドラマ「半沢直樹」で銀行員が奮闘する姿が(デフォルメされた?)形で描かれ、私も妻とともに楽しく観ていましたが、彼ほど奮闘してきてはいない私の経験を振り返ってみたいと思います。

大野研究室では金融工学を専攻し、系統系金融機関である農林中央金庫に入庫しました。系統系金融とは、我々のほか、全国にある農協、信連などが該当します。あまり世の中では知られていない謎の組織ですが、日本の農林水産業を金融面でサポートするということが、わが社のレゾンデートルです。

そんな一風変わった銀行で、入庫以降は本店リスク管理⇒海外支店国際事務⇒大阪支店法人融資⇒日銀出向⇒本店債券運用と場所も仕事もクルクルと変わりながらキャリアメイクしてきました。最初に配属されたリスク管理部署では、主に信用リスク管理に関わる仕事に従事し、主に金融庁や農林水産省といった関係当局向けのレポーティングや、行内の内部格付制度という信用リスク評価の制度設計といった業務を担当していました。業務の特性上、中間管理職以上の人員が多く、若手が少ないという歪んだピラミッド構造の中、とにかくコピー機の用紙が切れないように毎朝早く出社してはコピー用紙を補充していた日々が思い出されます(笑)。笑いごとのようですが、若手のうちは、雑務は労力のかかる割に評価の上がるコスパの高い仕事です。

 英語に関して、ずっとコンプレックスを感じていたことから、何とかせにゃということで3年目に行内の海外トレーニー制度を使って、ニューヨーク支店に派遣してもらいました。弊庫のニューヨーク支店は、外国債券投資を支える外貨調達拠点としても重要な拠点ですが、主に外貨建融資事務や資金証券決済事務を担当しました。具体的には、実際にディーラーが約定したトレードを、カウンターパーティーと照合し、実際に債券や資金の移動を行うといったことですが、最初にカウンターに電話した時は、愚生の英語が稚拙過ぎて、全く伝わらなくて焦りました。。私生活でも詰まった排水溝を直すためにアパートの管理人と交渉してうまくいかず、ファーストフード店では厳つめの外人に絡まれて恐怖を感じ、失敗の連続ばかりでしたが、刺激のある街で1年間過ごしたことで、帰国する頃には間違いを恐れずとにかく大きな声で堂々と英語を話す度胸だけは身についてたと思います。

 帰国後は、大阪支店に配属となり、日本の中でもクセの強い土地で、法人営業に従事しました。大阪支店は支店統合の経緯もあり、京都や兵庫のお客様も担当しており、私は大阪本社のお客様に加え、京都に本社を構えるお客様も担当していました。京都企業はオムロンやロームなどが代表的な企業として挙げられますが、借金を是とする文化があまりなく、営業マン泣かせ(?)のお客様も多く、苦労しました。それでも取引中断になりそうになったお客様と紆余曲折を経て取引再開いただいたり、海外企業買収などに当たりM&Aファイナンスを他行協働で実行したり、フロントビジネスの楽しさを実感する日々でした。

 大阪支店の後に、本店に戻るのかと思いきや、次の辞令は日本銀行への出向でした。国際局というところで、主に海外金融経済の調査を行う、エコノミストとして勤務しました。中央銀行という組織で、金融政策決定会合が開催されるにあたり、必要な海外情勢の現状評価を行うことがミッションでした。出向先の課長や直属上司は海外大のPhDホルダー、周りの担当者も留学帰りのMBAや経済学修士を保有した猛者が多く、そんな場所でやっていけるかと不安満載で着任しました。この時期は、各国のマクロ経済や金融政策と真摯に向き合い、調査することができた貴重な期間で、現在従事している業務にも生かされる部分も多かったように感じます。

 出向から帰任し、今度は機関投資家として、主にモーゲージ債を中心とした外国債券運用に現在は従事しています。投資戦略の策定・提案を行い、そして実際の投資執行を通じて、金融市場から得られる収支を最大化するのが、現在のマンデートです。コロナ感染拡大後は、Fedの大規模な金融緩和政策により、政策金利や長期金利が大きく低下し、イールドを求めて様々な案件が行内では検討されます。かつてない経済環境で、フロント部署として収支をいかに底上げするか、この一見シンプルな課題と日々向き合いながら、日々精進しています。

コロナ感染拡大後は、我々のような銀行でも働き方に大きな変化が見られ、テレワークの活用やリモートでの会議設営などが導入され、これまでなかなか進んでいないように見られた働き方改革が、必要に迫られ進んでいます。迅速な経済環境正常化が見込まれない中、どういう働き方を求めていくか、この点は今後職業選択をする上でも重要なテーマのように思われます。

また、金融業界を取り巻く環境は、私が入庫した後の10年弱でも大幅に変化しました。特に、金融規制は厳格化、複雑化し、業務の細分化が進むなかで、高い専門性が要求される業務が増えてきているように思われます。こうした環境下において、自分自身のコンペティティブエッジとなる専門性を磨き、専門人材となれるよう今後も一層精進していきたいと考えています。

研究室で研鑽されている学生の皆様におかれまして、日々研究に私生活にお忙しくされていると思います。11月となれば、論文作成の大詰めの時期で、順調に進んでいる方も、思うようにいかず気を揉んでいる方もいると思います。辛い時や悩める時こそ、楽しむ姿勢を大切にして、貴重な学生生活を悔いのないようにしてください。

冗長かつ取り留めのない文章となってしまいましたが、少しでも銀行という中での仕事のイメージなどが読者の方に沸き、関心を持っていただけたら幸いです。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

写真は今年の連続休暇で行った箱根の大涌谷で撮った一枚です。

次は、同期のエース、棟近君にバトンタッチします。よろしくお願い致します!!

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リレーエッセイ若手の部 杉浦 裕文

お世話になっております。2020年修士卒の杉浦裕文と申します。

コロナウイルスのため卒業式を行わず、ぬるぬると社会人生活をスタートさせてしまい、気持ちの切り替えに苦労したことをつい先日のように思い出します。現在、株式会社電通デジタルでコンサルタントとして、クライアントにDX(Digital transformation)の支援を行っております。電通の傘下とはいえ若い会社の為、やれることの裁量は大きい分、たくさん打ちのめされている毎日です。

社会人生活半年なので、先輩の皆様に比べると話せることも少ないですし、まだまだ語るような立場でないことは重々承知ですが、私が社会人になってから「研究を通して学生のうちから意識していれば、社会人スキルとして身につけられた」と思うことを2つご紹介できればと思います。「当たり前だ」「もっとこんなことを考えた方がいい」「飲み行きましょう」など意見のある方は何なりとご連絡くださいませ。

1つ目は「全てのステークホルダーの視点を持っておく」です。私は今、とあるメディア様をクライアントとしているのですが、コンサルタントとして支援する視点、クライアントが必要としている視点、メディアユーザーの利用体験の向上の視点と、最低でも3つの視点を変えながら調査・資料作成・プレゼンを行っています。この切り替えは慣れていないと非常に難しく、独りよがりな提案になってしまいがちです。“真面目に”研究に取り組んでいる大野研究室の在学生であれば、自分の研究にだけ入り込みすぎて周りが見えていない経験をしたことがあると思います。そうではなく是非一度立ち止まり、研究が実現したときに関係する人たちの顔を思い浮かべてみてください。自分の研究の本質が見え、何をすればいいのかに気付くと思います。その振り返りと気づきは社会人になっても必須スキルなので、ぜひ練習してみてください。

2つ目は「人と時間の使い方を知る」です。前提として若手はみんな青二才であり、基本的に先輩方の方が仕事の質も効率も良いです。そのため、先輩は有効活用していきましょう。ただそのためには「自分で出来ることを全力で行った結果、ここまでしかできません」という成果と、出来ないことの明確化が必要になります。その努力ができること、先輩を使うことにいい意味で罪悪感がないことは武器になるので、ぜひ身につけておきましょう。また時間の使い方ですが、先輩としても「自分で出来ることを全力で行った結果、ここまでしかできません」を締切ギリギリに言われても困ります。そのため自分と相手のタイムスケジュールを考えておくことも必要です。例えば「この分析に2日かけても進捗が生まれなかったら相談しよう」や「〇月△日の先輩の予定を先に抑えたから、そこまでに進捗を生み出そう」などです。時は有限です。限られた時間の中で、「自分が出来ること×先輩のアドバイス」で最もバリューをあげられるように考えてみてください。

以上、会社で注意されたときに「学生のころから意識できた」という後悔があったものを、小生意気に語らせていただきました。私は特に頭が固いタイプの学生だったので、在学生の皆様はより柔軟にこなせると思います。コロナウイルスで学習環境も大きく変わっている中で、卒論・修論の執筆頑張ってください。

最後に、束の間の夏休みで、閉園してしまったとしまえんに行った写真です。エルドラドがどうなるのか、ハリーポッターパークは人気になるのか、練馬区民として気にかけております。

次回は同期の木村君です。クロンバックのα、エスノセントリズムの伝説を私たちは忘れません。ぜひお楽しみに!!

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宇留間匠

はじめまして。大野研B3の宇留間匠(うるま たくみ)です。

私は早稲田大学が大好きです。好きすぎて4年で卒業することがもったいないと感じ、もう一年通いたいなと思いました。そして研究室配属を1年待つことにし、今年度大野研に配属となりました。後悔は全くありません。よろしくおねがいします。

趣味はテニスと深夜ラジオを聴くことです。お笑い芸人がやっている深夜のラジオは本当にエキサイティングで、日々の疲れを癒やしてくれます。

ここで個人的に好きな深夜ラジオランキングを発表させていただきます。

3位:ハライチのターン! 2位:オードリーオールナイトニッポン 1位:アルコ&ピース D,C.GARAGE 

です。殿堂入りはアルピーANNです。神回は5周しています。

日々の生活に疲れを感じたら、夜ふかしして何もすることがなかったら、これを思い出してぜひ聞いてみてください。

研究としては経営戦略、マーケティングに興味があります。上流と下流で全然違う2つですが、より興味が強まった方に注力したいと考えています。

大野研究室の皆様、OBOGの皆様、これからご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い致します。

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進藤光太

初めまして。大野研B3の進藤光太(しんどうこうた)です。出身は宮城県仙台市です。趣味はテレビゲームで、暇さえあれば昼夜問わず没頭しています。そんな自分に罪悪感を感じ、現在は長期インターンや就活のため自粛しています。座右の銘は「為せば成る」という言葉で、この言葉に則って、留学経験、学生団体の立ち上げ、長期インターンなど、様々ことに挑戦をしてきました。これらの経験から自分の成長マインドセットを身に着け、失敗から学ぶ姿勢が培われたと思っています。私には人生の野望があり、将来的には世界インフラを創りたいと考えています。そして、教科書に自分の名前を残したいと思ってます。そのために必要なスキルの取得を経営の視点から身に着け、インキュベーターとして活躍したいです。なので、研究分野はマーケティング・リサーチを専攻し、事業を黒字化させるシステム構築を目指して研究を進めたいと考えています。これまでに経験のないことでも積極的に取り組み、実りの多い研究室ライフを送りたいと考えています。

今後ともよろしくおねがいします。

(写真は将来の希望を見据えていますw)

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畠中優樹

皆さんこんにちは、9月から大野研究室に配属された学部3年の畠中優樹と申します。現在神奈川県の八景島シーパラダイスの近くに住んでいます。小さいころから様々なことに挑戦することが好きで、サッカー、バスケットボール、ピアノ等を経験してきました。大学生になってからは自分が知らない世界をもっと知りたいと思い、海外や日本のあちこちをバックパッカーとして挑戦し、20ヵ国と40県を制覇しました。私は特にネパールが好きで、皆さんの好きな国についてもぜひ語り合いたいです。人生を通して実践してきた何にでもチャレンジしていく精神を活かして、この研究室でも自分から多くのことにチャレンジしていきたいです。ですが、まだまだ多方面で未熟ですので、何か一緒に行える事、やってほしい些細なことでも教えて頂ければ精一杯挑戦したいと考えているので、手を差し伸べて頂けると幸いです。学問としては、マーケティングや、事業を経営すること、思想としては、プラグマティズム的考え方を持っています。そこで大野研究室では実際の企業や団体の経営に関しての意思決定を何か支援できるような研究をしたいと考えています。大野研究室の皆様、OBOGの皆様、これからよろしくお願い致します。

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森口万里奈

大野研究室の皆さまはじめまして、学部三年の森口万里奈(もりぐちまりな)と申します。高校は西早稲田キャンパスの目の前にある戸山高校に通っておりました。小中高とずっと吹奏楽部に所属していて、クラリネット、アルトホルン、サックス、トロンボーンと四つの楽器を吹いた結果音楽をやり切ってしまい、現在は放送研究会という吹奏楽に縁もゆかりもないサークルに所属して、いろんなサークルの照明演出を行なっています。コンサートに初めて行った時の感動が忘れられず、自分もやってみたい!と入ったもののイメージ通りの演出が考えられず朝5時まで試行錯誤することもしばしばあります… そんな時はすごく苦しいですが、実際に自分の明かりとパフォーマンスがぴったり合っているとそんな苦労を忘れるほど感動します。いろんなアーティストのコンサートや舞台を見るのも大好きですので、もし機会があればおすすめのコンサートを教えて下さい!

 写真は一昨年自分が照明演出をやった時のものです。大野研究室の皆さま、OB OGの皆さまよろしくお願いします!

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◇◆ 編集後記 ◇◆

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「e-OHNO MAIL NEWS第194号」はいかがでしたか。11月も終盤となり、論文作成の大詰めの時期となりました。

e-OHNO MAIL NEWS で大野研OB・OGへ発信したい情報等ございましたらお寄せください。お待ちしております。

なお、バックナンバーは大野研究室のHP内でもご覧頂けます。

編集担当 小河原康太

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「e-OHNO」は、大野研のOB・OGへ毎月17日の配信を予定しています。

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