e-OHNO MAIL NEWS 第176号

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  e-OHNO MAIL NEWS 第176号 2019/5/25

      https://www.ohno.mgmt.waseda.ac.jp/wordpress/

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発行が遅くなり大変お待たせいたしました。今月号のe-OHNO MAIL NEWSの編集を担当させて頂くこととなりました、学部4年の摩嶋翼と申します。
今回のメールマガジンは、以下のコンテンツでお送りいたします。

■ 今月号のコンテンツ ■ (敬称略)

【1】常識だった時代の終わりの始まり   大野 高裕

【2】ビジネス最前線  新田 哲

【3】リレーエッセイ第11号
(シニアの部) 星野 禎介
(中堅の部)   中村 壮伸
(若手の部)   松林 航祐

【4】私ってこんな人!
   高見 俊輝
   竹谷 夏美

   長井 健

   リュウ グンナイ

   タク ゲンカイ

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【1】常識だった時代の終わりの始まり   大野 高裕

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3月のメルマガで掲載した理工キャンパスの隣にある新宿体育館の桜の花は、今や見事な新緑を瑞々しく見せてくれています。「若さっていいなあ~、勢いがあって!」と率直に思います。桜の花の時には、体育館の隣の理工63号館がしっかりと後ろに写っていたのに、新緑パワーでそれが隠れて見えません。力強さを感じます。エネルギーに圧倒されます。

こういうパワーは現役学生にも共通して感じます。ちょっと前まで「もう少ししっかりしてほしいなあ」と思っていた大学院生たちがここ4月からの2か月ほどで、ものすごい成長ぶりを見せてくれているのです。ゼミでの発言も的確で、私も思わず「なるほど、そこは気づかなかったわ」ということが多々あります。私のボケと勉強不足を十分に割り引いても余りある実力です。「さすが院生は違うなあ、大人だなあ」と感嘆しきりです。

こうした若い力の芽を摘むことなく伸ばしていくためには、私たちのような、これまでの常識に染まった年寄りが、いかに邪魔をせずにアドバイスしたり活躍の場を作るのかが課題となると思いますが、それにはどういう基本的な価値観や世の中のスキームの上で物事を捉えていくべきかが重要なカギとなります。これまで、「どうも今の世の中は、このままでは行き詰ってしまう。今の価値観や世界の体制はおかしな方向に向かおうとしているのではないか」という焦燥感はあるものの、それがジグゾーパズルのいくつかの断片的なピースに留まっていて、もやもやが心の中に募っていました。どこもかしこも「~ファースト」で自分さえ幸せなら他人なんか不幸になっても関係ない。お金を得ることがすべてに優先するという価値観が、どこまで豊かになってもはびこっている。企業は株主ばかりに顔を向けていて従業員のことは二の次だけど、でも株主のために利益を出すことには疲弊しきってしまっている。株主は企業を金儲けの道具しか捉えておらず、発展させようなどとはさらさら考えていない。お客は金を払っているのだから、何をしても言ってもいいと思っている。そしてすべてがスピードアップ、効率的、時間・空間を超えたバーチャルとなって休まる暇がない・・・。すべての人が訳のわからない「なぜこんな?」と思うようなストレスを受けている。そんな状況が今の世の中であろうかと感じています。しかし、これら問題だらけのジグゾーパズルのピースを一つに組み上げる「大きな絵」が見つからないのです。

そんな時にOBの瀬川明秀さんから、水野和夫という人の「閉じていく帝国と逆説の21世紀経済」という本を紹介され、読んでみたところ経済学の立場からではありますが、現在の混乱した状況がなぜ生じているのか、その一つの答えを示してもらいました。水野氏の意図するところをどこまで理解しているか分かりませんが、私なりの解釈は以下の通りです。

今の世の中の混乱の本質は資本主義の限界・破たんにあります。資本主義はキリスト教と一体となって中心(西洋)にあるものが周辺(未開地)から、周辺にある資本(価値あるモノ、キリスト教は魂)を集めて、自己増殖するという根源的行動様式を持っています。自己増殖するためには生産設備が必要なので生産能力増加に資本投下される。その生産を通じて利益を含んだ資本増殖が成り立つわけです。しかし、中世ではその資本の自己増殖が地中海を中心としたヨーロッパ大陸に閉じていたものが、もはやその地域だけでは自己増殖が限界を迎えてしまい、次の場を求めて7つの海に飛び出していった。その主役はオランダとイギリスとなって世界の覇権を握ったわけですが、2回の世界大戦で生産能力が破壊されたことから、その覇権がアメリカとソ連に移り、アメリカは消費者を通じて、またソ連は軍備を通じて資本の自己増殖を図る競争をしました。しかしソ連は軍備の負担に耐え切れず国家が破たんしてしまった。一方、アメリカは海だけでなく空を使って自己増殖の空間を増やすとともに、時間短縮を図ってその増殖スピードを上げていった。ところが、アメリカを「中心」として地球規模で「周辺」の資本を集めてしまったものだから、ここで空間的な限界を迎えます。そこで、金融自由化によって生産による資本増殖だけでなく、金融による資本増殖の道を開拓し、金融自由化によってアメリカに資金を集中させることで資本の集中化を図りました。さらには、インターネット、あるいは高速の演算速度のコンピュータによって取引の回数を増やすことで密度濃くスピードアップして資本増殖を図る方策をとってきました。そして今、始まりつつあるAIやビッグデータ解析はその資本増殖の効率化を図る道具が新しくなるに過ぎないと位置づけています。あるいは中国の一帯一路によるアメリカの覇権に対する挑戦も、所詮これまでの資本主義の手法の延長線上に過ぎない。しかし、すでに、ここまでくると資本の自己増殖の方法が枯渇するので、もはや資本主義ですべてを進めることは限界となってしまい社会は崩壊するというのです。

現在、景気がいいと言われながら、働き手の給与が上がらない、正規雇用が増えないのはなぜなのか。これも資本主義の原理から生じているとしています。経済学では生産は資本と労働によって生み出されます(コブ・ダグラス関数が代表的ですね)。つまり生産活動が行われれば労働にも分配されます。しかしそれは労働に対する敬意があるからではなく、労働がないと生産が進まず、利潤を含んだ資本の自己増殖ができないから分配します。したがって労働に分配しなくても資本増殖できれば労働は切り捨てられます。ローマ法王、国王・貴族が支配していた中世から一般市民も贅沢と平等に享受できるはずの民主主義的国民国家の近代へ移行して、資本主義はこれとうまい関係ができました。つまり資本の増殖のためには労働が必要だったのでこれを利用して、労働にも所得の分配が回るので国民の生活レベルが高くなったわけです。ところが、前述したように労働に頼らなくても、金融やロボット、AI、インターネットが高度に利用されるようになると、資本の自己増殖のために労働を利用しなくても構わない状況になるので労働を利用せず、国民の所得は増えません。そして資本はグローバル化によって国家の制約を超越して行動ができるので、誰も資本をコントロールできない状態になっています。その結果、世界の8人の富豪が所得下位層36億人分の富を握っているという、考えられないような貧富の差が生じてしまいました。

では資本主義がこのまま暴走し続けることができるかというと、そうはならないというのが水野氏の見解です。これは利子率を使って説明しているのですが、長期利子率は資本の長期収益率、つまり資本の稼ぎを示すので、現在のような日本やドイツのゼロ金利、あるいはマイナス金利というのは資本が自己増殖できる機会がなくなったことを表しているというのです。つまり資本は行き場を失ってしまった。まだアフリカがあるといってもいずれ同じようなことになるので、100年くらいのスパンで見れば資本主義は崩壊すると主張します。一方、金利は現在お金を使うことをガマンすることに対する対価でもあるので、ゼロ金利というのはガマンする必要がない状況、つまりガマンして資本が生産能力を生み出すことをしなくとも現在の生産能力を維持するだけの投資をすれば生活水準を維持できるという意味のも通じます。つまり成熟社会が実現しているわけで、これを維持するような方策を採ればよいというのが水野氏の考えの要点だと思います。読んだ本にはこの先に具体的な処方箋が書いてあるのですが、これはこの本に興味を持った方にネタばらしをしてはいけないので、ここでは書きません。そして私も私なりの処方箋を考えてみたいと思っています。

おそらく、これまでの中心的な思想や価値観、生き方から別のパラダイムへとシフトしていくのでしょう。グローバル化や多様性、イノベーションといった、開けてしまった「パンドラの箱」を前提としながら、みんなが仲良く笑顔で楽しく助け合いながら生きていける社会を少しでも描きつつ、それの実現に具体的な小さなことを一つずつ積み上げていけたらいいなあと思います。そのためのヒントが私には直感的に仏教や神道、そして江戸時代にあるのではないかと感じています。仏教や神道には多様性・寛容と誰もが神・仏になる道があること、江戸時代には地域自立的で教養的に豊かな(識字率や上水道などの社会インフラ)社会構造が参考になるのではないかと思います。

大きな時代の変化は100年単位で完結するそうですから息の長い話ではありますが、その端緒だけにでも貢献できたら、ありがたいなあと思っています。

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【2】ビジネス最前線  新田 哲

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JFEのような超巨大装置産業においても、受注から調達、生産、販売までありとあらゆる場面で一気通貫の横串で大規模ICTシステムが大活躍していることを新田さんから伺う機会がありました。改めて不可欠な経営基盤としてのICTを認識したので、そのお話を書いていただくことにしました。では新田さん、よろしくお願いいたします。(大野高裕)

JFEスチール 常務執行役員 新田哲

皆様、ご安全に!

1986年学部卒業でJFEスチール(当時、日本鋼管)に入社しました新田です。
当時は尾関研の講師であられた大野先生に大変お世話になり、今でも(厳しく?)ご指導を頂いております。現在は、当社の常務執行役員としてICT、デジタル推進全般を見ております。

私の所属するJFEスチールでは「安全は全てに優先する」という方針の下、冒頭のように挨拶を行います。会議でも始まる前に、皆起立をして「ご安全に!」と挨拶をします。

ご覧の写真は、当社の主力製鉄所である西日本製鉄所の風景です。東京ドーム540個分という広い敷地に多くの設備があります。東日本製鉄所、知多製造所、仙台製造所と併せて一年間に約3千万トンの鉄鋼製品を製造して、グローバルに販売しております。車一台作るのに鉄は、約1トン使われていますので車約3千万台分の鉄鋼製品を作っていることになります。

実は、鉄鋼業は日本でもいち早くコンピュータを導入した業界です。受注から製造、出荷に至る業務の多くはシステム化、自動化されています。日本の鉄鋼業は、基本的に受注生産です。製品の種類は8万種類、注文数は月間約15万件、お客様が注文時に指定できる仕様の数はなんと6千項目もあります。これをすべて手作業で行うと大変な業務負荷になるだけではなく、事務処理のミスによりお客様にご迷惑をかけてしまいます。そこで、古くからコンピュータが利用されていました。お客様からEDI又はWEBで電子的に注文を頂き、ほぼ自動的に製品設計がされ工場に送られます。工場ではほぼ自動的に製造計画が立てられ、製造指示がなされます。実際の製造ラインでは、センサーが製品の挙動を検知して圧延が自動制御されます。製造された商品には、これも自動的に商品ラベルが添付され、自動クレーンで倉庫に運ばれます。出荷準備ができた製品は、webからお客様がいつでもどこからでも納入指示をかけることができます。

受注から出荷まで大半の業務がシステム化、自動化された鉄鋼業ですが、最近では情報システムや制御システムで蓄積された膨大なデータやAI(人工知能)を活用して、業務や生産プロセスのさらなる高度化が行われています。

当社が最近導入した事例が下記のURLに掲載されていますので、是非読んでみてください。AIを活用した設備保全の事例です。

http://www.jfe-steel.co.jp/release/2019/03/190307.html

(今年は、このような取り組みが評価され、経済産業省と東証が選定する「攻めのIT経営銘柄」に5年連続で選定されました。)

工業経営(経営システム工学)時代に大学で学んだ、「課題設定力」「全体を俯瞰したモデルの理解力、表現力」「コミュニケーション能力」は、私の社会人としての最大の武器として大変役立っております。実はIT、デジタルの世界には多くの同窓(当学科出身者)がいます。この世界では、上記のような武器がとても重要なのだと実感しております。読者の皆様も大学や大学院時代に学んだ武器を身に着けて、社会で活躍されている(戦っている)と推察します。機会がありましたら一緒に大野研OB会やマージャン大会に参加して、さらにパワーアップしましょう!

皆様の益々のご活躍と大野研究室のさらなる発展を祈念しております。

以上

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【3】リレーエッセイ第11号

(シニアの部) 星野 禎介

(中堅の部)  中村 壮伸

(若手の部)  松林 航祐

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(シニアの部) 星野 禎介

1992年 学部卒の星野禎介です。

大野研で、伸び伸びと育ちました世代です。学生時代楽しかったな~!

大学4年の就職のときを思い出しますと、私は、体育会ヨット部で、合宿生活が長く、皆が就職活動
真っ最中のとき、インカレが続いており、大学にはあまり行けておらず、家にもあまり帰れていません
でした。週に2日程度いる実家で、大量に届いていたリクルート情報誌(当時はハガキが主でしたが)
から、何故かアンダーセンコンサルティング(今のアクセンチュアですね)という名前が目に留まり、
たくさん働ける、という話を聞いて、英語もできないのに、是非ともチャレンジしたくなってしまい、
就職しました。
ア行だから先に目がとまったとか、「ア」を見たところで眠たくなった、とか、五十音の後半の会社
名のところは受けてないんだろ、とかのご指摘は受け付けてません。

会社に入ってみると、英語だらけで驚きましたが、何とかなるもんですね。本当に沢山働けて、刺激
を与えてくれる良い仲間に非常に多く出会え、大変に満足で、仕事を堪能することができました。
良い選択だったな、とシミジミ思います。

27歳のとき、父の会社(ソリューションメーカー)に転職し、今は、工場・物流施設・医療機関向け
ソリューションの開発製造を中心に、コンサルやエンジニアリング、IT機器の輸出入などを行ってお
り、充実した日々を送っています。

つい最近、営業先での打合せを終えた後、エレベータまでのお見送りを頂く道中で、突然にこんなこ
とを聞かれました。
「星野社長は、どこの研究室ですか?」

初めてのことでした。
大学や学部を聞かれることはありましたが、大学名無しに、研究室を聞かれたのは初めてです。
えっ???と思いましたが、胸を張って(張らなくてもいいですが)
「大野研です」
と答えましたら、
「そうですか、大野研ですか!」
と言われ、その後、話が弾みました。
少しの時間のことですが、ほっこりと場が和み、笑いました。

営業先の方が、同門の理工学部出身者(石館研)だったのです。

また、これも最近の発見なのですが、今まで20年くらい長く取引している取引先の方が、実は同門で
資源工学科の同期ということで、急に距離感が縮まったり、さらに、別の取引先の技術部長と細かな
製品評価の話を詰めていたところ、大学の話になり、これもまた、同門で物理学科の大先輩だったりと、
50歳にして、早稲田ネットワークがつながっております。

不思議なことで、慶應の卒業生にも御縁があります。
中国での事業を進める際には、慶應の体育会同期に大いに助けられました。元々は、親友の親友、と
いう関係でしたが、右も左もわからない中国で、言葉から法務から、多くを助けてもらいました。

ネットワークは本当に大切ですね。良縁は良縁を生みます!

早稲田大学で良かった、大野研という楽しく活発な研究室で良かったと、つくづく思います。
上手くまとまった感じになりましたので、このあたりで私のリレーエッセイは終わりにしまして、
次回は、1期後輩の柴田君にお願いしたいと思います。

写真は、2枚ほど。
仕事と関係ないですが、友人が経営するプレミアムゴルフアカデミー赤坂の、開店記念のドラコンで、
会社帰りの服装、革靴のままに、プロ越えしてしまい、「奇跡の優勝!」の巻き、です。
嬉しかったので投稿させてもらいました。

もう1つは、ヨット部同期の福沢剛くんの練馬区議会議員選挙 陣中見舞いのときのものです。
選挙の度に応援に行きますが、私は横浜市民で選挙権が無いので、彼の息抜き要員です。
彼は、練馬自民党の幹事長、監査役と歴任し、今は区議会議長をしていますが、それでも当選は、
難しいと言ってました。当選できましたが、選挙は大変ですね。
早稲田のOBが、地域の皆さんに支えられて頑張っている姿は、本当に励みになります。多くの皆さん
に応援してもらいたいと思っています。

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(中堅の部)  中村 壮伸

皆さま、ご無沙汰しております。

宮口さんからバトンを頂きました、2006年修士課程修了の中村壮伸です。

現在、株式会社リサ・パートナーズに勤務し、早12年が経過しようとしております。
弊社をご存知無い方が多いと思いますので、少し会社の説明をさせて頂きます。弊社は日本生まれの投資銀行として、北海道から沖縄に至るまで地域金融機関様とのネットワークを構築し、プライベートエクイティ投資、各種ファイナンス、企業再生、不動産投資等の業務を行っており、私は現在プライベートエクイティファンドの運営を行っております。

仕事では様々な業種に対して、投資検討を行いますが、研究室でよく大野先生が仰っていた「どの分野にも苦手意識を持たず、何にでもチャレンジしなさい、経営工学を学んできたのだから」という言葉を胸に、日々もがいております。

写真は投資先における東南アジア展開を考える際に、提携候補先を紹介してくれた、大野研留学生のピヤポン、タイに出向していた大野研の後輩、木内君と再会した時のものです。

次回は大野研のジェロムレバンナこと皆藤君にバトンを繋がせて頂きます。

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(若手の部)   松林 航祐

2017年修士卒の松林と申します。

大野研では学部3年から4年間お世話になりました。

大野研究室を選ばせていただいた理由は、高校時代比較的得意だった数学を研究に生かせそう

と思っていたこともありますが、実際のところ研究室紹介などを通じて知り合った大野研究室の先輩方が

研究にも遊びにも全力で文武両道に見え、そのような姿勢に憧れたという点が大きかったように思います。

自身が4年間の大野研生活でそのような人物像になれたかと聞かれると返答に困りますが(笑)、

私の同期はそういったタイプの人が多く、研究はもちろん、就活や課外活動、そして大富豪から鍋パーティーまで

何事も全力投球で、彼らから多くの刺激を受けながら充実した研究室生活を送らせてもらったと思っています。

仕事の話をすると、学部・院ともに私の研究テーマはマーケティングサイエンスでしたが、今は証券会社の市場部門で

外債ディーラーという金融専門職として8枚のPCモニターに囲まれチャートを睨みながら仕事しています。

この仕事では、景気の体温計ともいわれる金利についての理解が必要不可欠であり、マンキュー・スティグリッツと

いった著名なマクロ経済学の書籍を読み、そこで得た知識を生かして現実の債券市場で相場を張ることの繰り返しです。

ダイナミックな経済・市場の変化を見事的中できた時はやはり快感で、それがこの仕事の醍醐味です。

経済学も他の学問同様、現実と教科書上の理論と整合の取れない部分があり、その疑問解決のため世界中のシンクタンク、

中央銀行、国際機関等が日々リサーチや論文が発表され続けるため無限に勉強することがあります。

そういった意味で、内容に飽きのこない職業の一つかなとは思います。

将来的には、ディーラーとして会社の収益に貢献するだけでなく、投資家や顧客に価値ある分析を提供できる

アナリストなども経験してみたいと思っています。

学生時代に研究で学んだ内容とはやや毛色の異なる仕事に従事しているわけですが、

大野研で学んだ粘り強さや統計的な知識、プログラミングスキル等を生かしながら働くことができています。

成績下位で大野研に入ったにも関わらず、ここまで成長させてくださった大野研の皆さん、大野先生には大変感謝しております。

プライベートのほうは、最近は資格取得の勉強のためなかなか時間が確保できていないのですが、

試験が終わったら、ゴルフやテニスなど、アウトドア系の趣味を充実させたいなと何となく考えています。

20代も残り少ないので、悔いの無いよう、仕事もプライベートも全力で取り組みたいと思います。

下の写真はGW中、同期の会計士矢野君の家で同期3名(+1名)と宅飲みをした時の様子です。

みんな、学生の時以上に騒がしく元気で楽しませてもらいました。

さて、次回は学部一年の時から親しくしてもらっており、大野研では知覚リスク研究の第一人者として名を馳せた同期の中山君にバトンを渡したいと思います。

ゆうご、頼んだよ

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【4】私ってこんな人!

   高見 俊輝

   竹谷 夏美

   長井 健

   リュウ グンナイ

   タク ゲンカイ

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修士1年 高見俊輝

初めまして、この度修士過程から大野研究室に加入させていただきお世話になります、修士1年の高見俊輝(たかみとしき)と申します。生活水準や意識水準が自然と高まるこの大野研という環境に身を置けたこと、とても嬉しい限りです。

将来は大まかにデータサイエンティストになりたいと考えていますが、まずは修士の研究でデータサイエンス領域を対象にして色々知識手法を身につけると同時にいい成果を出したいなと思っています。

今までのスポーツ経験は野球テニス等です。大学に入って極端に体を動かすことが減ったので、大学院ではちゃんと運動して高校生までの頃のエネルギーを取り戻そうと計画中です。自分は弱いですが、麻雀大会なども楽しみにしています。

大学院からではありますが、皆さんと楽しく充実した2年間を送れたら嬉しいです。これからどうぞよろしくお願い致します。

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修士1年 竹谷夏美

はじめまして!

今年の春から大野研に所属しているM1の竹谷夏美です。出身は青森で、特技はりんごを見ただけで品種を言い当てられることです。

学部時代は早稲田大学の文学部で専攻は英文学でした。主にシェイクスピアの作品(ロミオとジュリエット/ハムレット…etc)を扱っていました。

専門を変えたきっかけはリクルートHDの新規事業立案インターンに参加したことです。業務の中で課題に対して定性的にアプローチすることの限界を感じ、

もっと数理的な視点からものごとにあたれるようになりたいと考え修士で理転した次第です。

趣味はパン屋さん巡りです。土日の朝は焼きたての食パンをもとめて吉祥寺周辺をうろちょろしています。お気に入りは自由が丘のムーの食パンです。

全くちがう分野から来たのでご迷惑をおかけしてしまうかもしれませんが、仲良くしていただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします。

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修士1年長井健

はじめまして。長井健と申します。大野先生と同じく早稲田大学高等学院の卒業生です。学部時代は高田研究室に所属しておりまして、コーポレートファイナンスの研究がしたいと思い、この春に大学院から研究室の仲間入りをさせていただきました。よろしくお願いいたします。

学部時代は僕らの夏休みProjectという某ゲームタイトルに似ているサークルに所属しており、岩手県の沿岸部にある宮古市という地域の復興と地域創生に関わっていました。地域の祭りの企画や地域の子どもたちとの長期的交流、東京でのイベント開催など色々やってました。

就活ではコンサル会社を中心に選考を受ける予定です。今後、就職活動の際にはご協力をお願いすることがあると思いますのでよろしくお願いいたします!

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修士1年リュウグンナイ

初めまして、新入M1のリュウグンナンと申します。

出身はパンダが有名な四川です。趣味は書道です。いろいろ書いて、落ち着けますので、好きです。

私はものづくりに興味があり、中国では上海大学の包装工学部に進学しました。いままでの経験と知見を生かして、 自分がもっと成長していき、将来は商品企画をすることを目標として努力していきたいのため、大野先生の指導を受けたいと考えています。

卒論では、中国春節期間の商品に関して、ギフトラッピングのデザインをやりました。現在は、感覚マーケティングを課題として研究を進めています。今後とも、よろしくお願いします。

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履修生タクゲイカイ

初めまして、タクゲイカイと申します。中国からの留学生です。

今年7⽉の院試試験を受けるため、現在は⼤野研の履修生として在籍しています。合格するために全力で勉強をしています。

大学時代は会計学を中心に勉強しました。

⼤学院では、⾼齢者の消費者行動マーケティングに関連する研究を⾏いたいです。

趣味は、ドラムやスケートボード(全然上手ではありません。(๑´ㅂ`๑))などです。変な⾯面⽩い物が⼤好きです!

どうぞよろしくおねがいします。(〃∀〃)

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◇◆ 編集後記 ◇◆

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「e-OHNO MAIL NEWS第176号」はいかがでしたか。今回ご紹介していただいた新メンバーの先輩方とともに、より一層大野研究室を盛り上げていかねばと感じました。

e-OHNO MAIL NEWS で大野研OB・OGへ発信したい情報等ございましたらお寄せください。お待ちしております。

なお、バックナンバーは大野研究室のHP内でもご覧頂けます。

編集担当 摩嶋翼

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「e-OHNO」は、大野研のOB・OGへ毎月17日に配信しています。

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