e-OHNO MAIL NEWS 第180号

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  e-OHNO MAIL NEWS 第180号 2019/09/19

      https://www.ohno.mgmt.waseda.ac.jp/wordpress/

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こんにちは。今月号のe-OHNO MAIL NEWSの編集を担当させて頂くこととなりました、学部4年の摩嶋翼と申します。

今回のメールマガジンは、以下のコンテンツでお送りいたします。

■ 今月号のコンテンツ ■ (敬称略)

【1】20年振りのTDL     大野高裕

【2】ビジネス最前線      村田博信

【3】リレーエッセイ第15号

(シニアの部) 河野博行

(中堅の部)  塩川泰平

(若手の部)  舘野ひとみ

【4】第4回魚谷塾大野杯麻雀大会(2019年度)レポート   川幡 公章

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【1】20年振りのTDL   大野高裕

今月号は、のっけから写真が出てきてビックリだと思いますが、これは9月9日に家内・みな子さんの姪の娘5歳を東京ディズニーランドに連れて行った時の写真です。

姪の娘ですから、まあ”孫”に当たるわけですが、彼女は甲府に住んでいて、1年前から「ディズニーランドに連れてって!」とせがまれていたので、私たちの家にお泊り(後泊)して3人で行くことになりました。ところが、千葉県に甚大な停電断水被害をもたらした台風15号が早朝に直撃したまさにその日でしたので、都内の電車は朝8時以降の間引き運転、駅は入場規制で大混雑、また何とか朝から動いた特急あずさで甲府から新宿に向かう列車も大幅に遅れ、さらに舞浜駅のある京葉線も止まったまま、という状況で、とても電車でディズニーランドにたどり着くのは無理という状態でした。せっかく苦労して何とか東京までたどり着いた”孫”に「今日は無理だから」などとは、悲しすぎて気の毒過ぎて、とても言えない状態でしたから、昼前に急遽、車を運転してディズニーランドに向かうことにしました。相当の渋滞を覚悟したのですが、なんと、新宿から首都高速を経由して30分ほどで着いてしまいました。道は上りが渋滞していたものの、下りはガラガラだったのです。おそらく、都内で車を運転する人たち達がまだ東京に入ってこれずにいたせいだと思います。

ディズニーランドは一体何年振りのことでしょう?娘が大きくなってからは行っていないので20年振りくらいにはなっていたでしょう。びっくりしたのは、「小さな」シンデレラや白雪姫たちだけでなく「大きな」シンデレラや白雪姫たちがあちこちにいっぱい歩き回っていることでした。最初はTDLのキャストかと思いましたが、それにしては同じキャラクターがいっぱい居過ぎます。昔聞いた話では、ミッキーやミニーちゃんは同じ時間には絶対に園内に一人しか現れないポリシーがあるとのことでした。シンデレラだって白雪姫だって同じことでしょう。しかも「小さな」シンデレラと「大きな」シンデレラが手をつないで歩いているのです。「大きな」シンデレラと白雪姫たちは4,5人でべちゃべちゃ喋りながら歩いているのです。そうなのです。それはお客さんたちのコスプレだったのです。母と娘、友達どうしの集団コスプレ。もちろん、衣装、靴だけでなく髪も金髪のふさふさロングヘア―で、本物そのものでした。

いやあ~、びっくりしました。昔は可愛いもんで、せいぜいミッキーの耳当てとかチップとデールの帽子くらいでしたが、今じゃカップルのお揃いは当たり前、さらには4,5人家族でお揃いのディズニーTシャツが闊歩しています。ですが、見慣れてくると、結構、華やかで楽しくて、園内全体のムードが異次元空間になっていました。スタッフだけが演じるのではなく、ゲスト(お客さん)も演じ手として一緒に”踊る”というのは面白いものだと思いました。顔だけ出した全身着ぐるみ(何のキャラかよくわからないのですが・・・)を着ている人も大勢いて、この暑いのに大丈夫かなと思いながらも、次はどんなキャラクターに会えるのかと楽しみになってしまいました。

考えてみれば、最近の世の中は供給者と需要者の垣根がなくなりつつあります。消費者がメーカーの商品開発に参加する。ユーザーが「これいいよ!」ってSNSで宣伝マンの役割を担って、これが販売プロモーションの大きな原動力となっている。あるいはお芝居やライブでもパフォーマーと観客とが一体となる演出など、面白い動きがたくさんあります。先日、実際に体験したのですが、JUJUのコンサートで、彼女が観客全員とジャンケンをして、勝った一人を舞台に呼び上げて、一緒にデュエットしていました。あるいは小田和正では、どの曲も「一緒に歌いましょう」とばかりにあちこちの大型スクリーンに歌詞が映し出されます。実際、隣も前も後ろもずっと歌っています(もちろん私も・・・)。

昔、「あなた作る人、私食べる人」というある食品のコマーシャルがあって、これはステレオタイプで男女を見る差別だと大きな批判を受けました。作る人と使う人、演じる人と見る人、もっと言えば、売る人と買う人もそうだと思いますが、そうやって役割を明確に分けていた世界から、それらが融合して楽しんでいく、新たな価値を創造していくという時代に進んできたのではないかと思います。別の見方をすれば、「作る人」はこうでなければばならないとか、「使う人」はああでなければならないというステレオタイプが崩壊しつつあるのでしょう。そして「売る人」と「買う人」という枠組みでいえば、”買ってるんだからどんなわがままも許される”という誤った考え方も、今のところは大きく蔓延ってはいますが、いずれはそれも消え去ることになるでしょう。

教育の世界でも同じことが起きています。教えるのは「教師」で教わるのは「生徒」。こうした枠組みは、様々な知識がデータベース上に蓄積されて、いつでもどこでもネット上で取り出せる世の中になったことによって、知識の切り売りをする教師は必要なくなり、その代わりに、これまでなかった知識どうしの組み合わせを作って、いかに新たな価値の創造をするかが重要となるので、誰もがTPO(時間・空間・機会)によって教師「役」にもなるし、生徒「役」にもなるように変化せざるを得ません。実際、大学教育の中でもワークショップ・スタイルが重要な位置を占めるようになってきましたので、状況に応じて誰もが様々な役を演じることになります。そしてそれは企業でも地域社会でもコミュニティでもおなじことが起こっているでしょう。権威・権限とかステレオタイプとかによって役割が固定された時代はもう終焉を迎えていると考えるべきではないでしょうか。

そうそう、最初の写真に戻りますが、遊園地はなんといってもメリーゴーランドが永遠のスターですよね。そして後ろでほほ笑んでいるのは、”孫”を見守るみな子“ばーば”でした。

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【2】ビジネス最前線  村田博信

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<ご紹介>

今月のビジネス最前線には“イノベーションのクリエーター”である村田博信さんにお願いしました。言うまでもなくイノベーションはこれから時代を創る重要なキーワードですが、いざ、「どうやってイノベーションを起こすんだ?」「どうやってイノベータ人材を造るんだ?」といったときに明快な答えがありません。村田さんはその答えのいくつかを生み出そうと日々取り組んでおられますので、参考になるお話が多いと思います。お楽しみください。(大野高裕)

大野研究室1999年学部卒業の村田博信(むらたひろのぶ)と申します。

現在はイノベーションの事業プロデュースや芸術文化を通じた感性教育をしております。

僭越ながら大野先生からのご指名で執筆させていただいております。

大学卒業後に独SAP社に入社し、企業の業務変革コンサルティングに従事した後、戦略コンサルティング会社にて、政府による国民啓発運動の企画運営や企業の経営戦略策定ならびに新規事業創出に携わりました。

10年前にイノベーションのコンサルティング会社を設立し、産官学の分野で事業プロデュースやイノベ―ター育成などを行っております。また、オープンイノベーションを加速支援する協業の場である一般社団法人Future Center Alliance Japanでは常務理事ならびに事務局長として企画運営を担ったり、東京藝術大学では特任助教としてアートとテクノロジーによるイノベーションに取り組んでおります。

実は早稲田大学でもグローバルエデュケーションセンターの「グローバル人材となるための教養講座(日本文化の理解と体験編)」を毎年春学期にやらせていただいております。

今回は、私の活動をご紹介させていただきます。

(1) 産官学民によるオープンイノベーション ((一社)Future Center Alliance Japan)

 国内外で様々な社会課題が顕在化する中、企業の存在目的がシフトしてきています。

例えば国連が提唱するSDGsも企業の事業活動を通じて地球規模の課題を解決するチャレンジですし、欧州では産官学民の4重らせん連携でオープンイノベーション2.0を推進しようとしています。またアメリカでも先日、主要企業の経営者団体「ビジネス・ラウンドテーブル」が株主第一主義を見直す声明を打ち出しました。

 これからの企業は短期的な視点で既存顧客の課題を解決することのみならず、中長期的な未来志向で社会起点の新産業を創造することが求められます。それは1社では実現が難しいため、官民横断的なプルーラルセクターのような新しいエンティティが実行部隊として振る舞うことも一つの方向性として考えられます。

FCAJでは、現在40社の大手企業と、文科省や経産省、内閣府などの省庁、国立研究機関、大学、自治体などと連携して、新しい産業や市場の創造に向けて様々なテーマでイノベーションプログラムやリサーチ、シンポジウムなどのプラットフォーム活動をしております。

 以下は一例です。

 ・イノベーション経営やイノベーションセンターのあり方

 ・オープンイノベーション推進のルール形成

 ・バイオエコノミー戦略

 ・Urban Climate Resilience

・倫理のデザイン

・目的工学

 (下の写真はオランダの水利管理庁のFuture Center にて共同開催したワークショップの様子です)

(2)アートによるイノベーション (東京藝術大学)

  最近、アート思考やデザイン経営、アートとサイエンスの融合など、アートの力を企業のイノベーションやSTI(サイエンステクノロジーイノベーション)の領域に活用しようという動きがあります。東京藝大のイノベーションプロジェクトでは、藝大の有するアート(音楽、美術、映像等々)のリソースを、社会に還元してより豊かな社会を実現しようというものです。

  3Dプリンタや高精細カメラの技術を駆使して、文化財修復を促進し、文化外交につなげたり、障がい者の方でもアートに親しめるような音楽機器を開発したり、コンサートの生演奏に合わせて舞台背景の映像が投影されるAIシステムを開発したりと、企業と連携したプロジェクトが進行中です。

(3)芸術文化を通じた感性教育( 早稲田大学グローバルエデュケーションセンター)

  私自身が、これまで15年間、茶道や華道の稽古に通っている中で日本文化の感性の素晴らしさを実感していまして、学生さんにも様々な日本文化に触れて、日本人のアイデンティティや感性を醸成する機会を提供できればと思い、約8年前に大野先生にご相談させていただき、現在文化体験講座をやらせていただいています。

 春学期の8週間にわたり、茶道や華道、日本舞踊、座禅、和菓子づくりなどの体験セッションと、日本文化について理解を深めるレクチャーセッションの構成で、多様な学部、学年の学生さんと毎年楽しく学んでおります。(下の写真は茶室にて茶道体験の様子です)

私のこれからのビジョンは、学校だけではなく学校外でも学べる機会をつくりたいです。情熱や好奇心、共感力、愛情など、Non-cognitiveスキルを育む場を広げていければと思います。

ビジネスの現場では、引き続き企業の人材育成に力を入れたいと思います。特に、楽しく仕事に取り組むマインド作りです。イノベーションの種は、不思議や不自然に敏感なマインドとパッションから生まれます。今後、企業に求められるのはどれだけ付加価値を生み出せるかだと思います。コストやスピードばかりで戦っていては現場は疲弊します。その付加価値は抽象的なところ、目に見えないところにあると思います。だからこそ他社が簡単には模倣できない差別化になります。そういう意味でも日本の感性や世界観、コンセプト(概念)はグローバル時代において特に意識していくべき強みだと思っております

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【3】リレーエッセイ第15号

(シニアの部) 河野博行

(中堅の部)  塩川泰平

(若手の部)  舘野ひとみ

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(シニアの部) 河野 博行

1993年学部卒の河野 博行(こうの ひろゆき)です。

卒業後、ソニーに入社し、ポータブルオーディオ機器の経営管理と生産・製販管理、サプライチェーンマネジメント(以下SCM)を担ってきました。日本、香港、オランダ、英国で、工場や販売会社でのオペレーションを一通り経験し、様々な改革を実現できたことは、今の自分の大きな財産です。

最終的にリチウムイオン電池等を扱うエナジー事業のSCMを担当することになり、大きなプロジェクトを動かしていた最中、2016年7月28日、当時のエナジー事業部長が、ソニーはバッテリー事業を村田製作所に事業譲渡する、という衝撃の発表を行いました。すでに決まっている案件を除き、一切の社内異動は禁止となり、我々にとっての選択肢は、村田製作所にそのまま転職するか、その前にソニーを辞めるか、の二択のみとなりました。

ソニーが記者会見して発表するような内容は、なぜか数日前~前日に日経新聞がスッパ抜くのですが、今回は社内でもほとんど情報がもれておらず、私を含め、関係者のほとんどは青天の霹靂でした。

発表直後、プロジェクトスペースに戻ると、経験したことのないほどの重苦しい雰囲気がその場を支配していました。私は自分自身、心に巨大な穴があいたような感覚を拭いきれませんでしたが、リーダーとして、それを必死で掃いながら、「さぁ議論を続けるぞ。これくらいのことができてないと、ムラタに行ったら笑われるぞ!」と自らを鼓舞するように発破をかけ、何事もなかったかのように議論を続けました。みんな現実から背けたかったのでしょうか。その日の議論は不思議なほど活発なものとなりました。しかし、数か月も全力で続けてきたこのプロジェクトは、この事業譲渡により、凍結・解散となります。

近年これまでになくM&Aが活発です。冷静に考えれば、企業にとってもそのお客様にとっても従業員にとっても、中核ビジネスではないと判断した会社より、コア・コンピタンスとして経営資源をふんだんに投入してくれる会社の方がよいはずです。しかし人の感情は単純ではありません。M&Aの裏側には、無数の人の葛藤があるのです。

私はSCMの責任を持つ管理職である立場上、ソニーを辞めるという選択肢は無く、村田製作所に転籍することにしました。どうせ転籍するならこのM&Aを成功させて、スムーズに事業承継を図り、村田でより強い事業に成長させる方がいい、と自分に毎日何度も言い聞かせました。間もなくデューデリジェンス(事業性評価)が始まり、事業、営業、SCM、IT、経理、人事、財務、知財、法務、総務、等々、多くの分科会が発足し、私はSCM分科会のリーダーに就くことになりました。事業譲渡は我々作る側の都合で、お客様の責任ではありません。我々の都合で製品の供給が滞れば、お客様に多大なご迷惑をおかけすることになります。我々SCMチームは、円滑な供給を必ず継続すると誓いました。

必死で開き直り、この経験が自らの価値を上げると信じて、このM&Aを成功させることに情熱を注ぎました。村田製作所本社からは多くの応援がかけつけてくれました。よく買収ドラマであるような、「俺たちが買ったのだからいうこと聞け!」と悪態をつく人は一人もおらず、皆さん真剣に、我々をムラタファミリーに迎え入れるのだ、このM&Aを成功させるのだ、という強い思いをお持ちで、本当に温かい手厚いサポートをいただきました。結果、サンプルで軽微なトラブルはあったものの、量産品でお客様にお約束した納期に遅れるようなことはありませんでした。

村田製作所とソニーの社風が似ていることも救いだったと思います。ソニーの設立趣意書には、「真面目なる技術者の技能を最高度に発揮~」「他社の追随を絶対許さざる境地に独自なる製品化を行う」「文化向上に対する~活発なる活動」といったくだりがあり、村田の社是には「技術を練磨し~」「独自の製品を供給~」「文化の発展に貢献し~」というくだりがあります。人がやらないような独自の技術・製品を作ることは、共通の価値観であり、自由闊達で明るい雰囲気であること、失敗を恐れずチャレンジ精神が旺盛なところは、とても似ていると思います。最も違うのは、社内で響き合うイントネーションといったところでしょうか。(村田社内では関西弁が主流)

このM&Aを経て自分が思うのは、自己を練磨する気持ちを持ち続けること、そのために価値観の異なる人たちとも、積極的にコミュニケーションを図り、お互いの理解に努めることが極めて大事だということです。人生100年時代と言われますが、幾つになっても学ぶことは尽きません。きっと近い将来、大学のキャンパスには多くの熟年者が闊歩する時代がくるでしょう。働き方改革が問われるなか、数年休職して大学に入り直すとか、高卒で一度就職し、直面した事業課題の解決のために大学に入るとか、高校→大学・大学院→就職、という型にはまらない「学び方改革」が問われる時代がくるかもしれません。私もタイミングが合えば、もう一度大学で学び直してみたいことがたくさんあります。

写真は、福島県郡山市にある、世界で初めてリチウムイオン電池を量産化した工場の、以前の姿と今の姿です。次回は大野先生にご紹介いただきました荒木健さんにバトンをお渡ししたいと思います。

河野 博行(1993年学部卒)

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(中堅の部)  塩川泰平

2004年学部卒の塩川泰平です。

ご無沙汰しております。

私は野村総合研究所(NRI)に入社し、アプリケーションエンジニアとして勤続16年目となります。入社以来、資産運用業界向けシステムの要件定義、設計、開発に従事しています。

大野研究室時代に学んだ「問題発見から問題解決に必要な考え方」が今でも非常に役に立っています。NRIは、お客様の問題を先取りして解決策を導いていく「ナビゲーション」から、具体的な解決策を実施・運用していく「ソリューション」まで、フルラインの一貫したサービスを強みとしており、NRIの様々な分野の専門家の中で、日々やりがいを感じながら働いています。

昨年は、1,000MM(人月)規模のプロジェクトマネージャーとして、ピーク時は100名程の要員を取りまとめ、システム開発における品質管理や進捗管理、課題管理などを担当しました。規模が大きくなると利害関係者やコミュニケーションラインが増え、プロジェクトの難易度が格段に上がります。刻一刻と変わる現場の状況を把握し、将来のリスクに対して先手を打っていくことの重要性を学び、悪戦苦闘しながらプロジェクトを進めてきました。責任のある厳しい仕事ですが、やり遂げた時の達成感は計り知れず、また次の挑戦をしたいという気持ちになります。

現在は、次のシステム更改プロジェクトの立ち上げのため、開発を担当してもらうオフショアパートナーへのプロジェクト計画の説明と現地視察のため、中国に出張にきています。このエッセイも中国のホテルで書いています。

プライベートでは、大学時代から付き合っている妻と子供2人、猫2匹の家族に恵まれ、幸せに過ごしています。写真は、夏休みにUSJに行った時の写真です。

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(若手の部)   舘野ひとみ

今回メルマガ担当となりました2015年学部卒の舘野ひとみです。現在IT企業で、システムエンジニアとして働いております。僭越ながら近況を書かせていただきます。

①お客様先常駐の苦労(私の現場に限った話で、一般論ではない可能性があります。)

私はお客様先に常駐させていただいており、お客様の文化に振り回されながら日々奮闘しております。お客様と同じ食堂を利用するため、ある意味でお昼休みが一番緊張いたします。

最近、病気や、結婚、出産、育児などのライフイベントを抱えている先輩方がとても辛そうな状況でいらっしゃいます。例えライフイベントが理由でも、遅刻、早退、お休みを繰り返すことは、お客様の満足度を下げてしまう直接要因に繋がります。

お客様はシステムエンジニアがリアルタイムで動くことを期待することが理由と、推察しております。

今はまだ20代独身です。プライベートに比較的余裕がある今のうちから、(実際にするかは分かりませんが)結婚・出産後や、30代、40代に差し掛かったときのキャリアパスを熟慮しておきたいと考えております。

会社に甘えてばかりでは、将来の自分の首を絞めてしまいそうで、自分の将来は自分で積極的に切り開きたい所存です。

②私のリフレッシュ方法

私は今26歳で、大勢の上司、先輩がいらっしゃる中、下から数えたほうが圧倒的に早い立場におります。

社会人として未熟な私ですが、日々仕事を続けるために一つ気を付けていることがございます。休日に好きなことを思う存分して、オンオフのメリハリをつけることで、少しでも仕事を楽しめるようメンタル面に余裕をもつことです。

最近では『おひとりさま』に熱中しており、お休みの日には一人カラオケ、一人焼き肉、一人プラネタリウム、一人ディズニーランド…等と一人行動を謳歌しております。

毎日にメリハリをつけながら、今後も頑張ってまいります。

写真は、昨年末に勤務先(お客様先)のエントランスで撮影したクリスマスツリーです。

毎年11月頃、本物の木でできたクリスマスツリーが設置されます。美しい飾りつけと鮮やかな緑が、仕事で疲れた心を癒してくれます。

次のメルマガリレーは宮田さんです。

乞うご期待!!

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【4】第4回魚谷塾大野杯麻雀大会(2019年度)レポート 川幡 公章

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1980年に尾関研究室を卒業した川幡と申します。

2019年8月24日(土)中野の雀荘「ラブリースマイル」にて第4回魚谷塾大野杯麻雀大会が開催されました。

私は、2016年の第1回以来 お誘い頂いておりますが、その後のPDCAが廻ることなく、栄えある魚谷塾大野杯の名を汚しております。しかし、本人は朝から夕方までの麻雀を楽しみ、順位の事を忘れその後の反省会を楽しみに参加させて頂いております。

麻雀は、日頃使わない、情報収集力、判断力を瞬時に求められるため、ゲームが終了したところでは、フラフラの状況となってします。

今回は、全5対戦のうち、1回 お休みがあったため、何とか一日を過ごす事ができたと言う次第です。

ルールは、Mリーグ公式ルールに準拠ということで少し変更がありました。

「赤ドラあり」、ウマは、1位+30 2位+5 3位▲5 4位▲10 

赤ドラがあると運の要素も強まるとの話もありますが、所詮実力の社会です。上位入賞者の顔ぶれをみると、実力ある人が着実に得点し、上位を占めるという実力社会を垣間見ることが出来ました。

塾長としてMリーグ セガサミーフェニックスでご活躍の魚谷ゆうみ先生、日本プロ麻雀連盟26期の斎藤麻衣子プロにご指導頂くという贅沢な大会です。

また、今回は、初参加の堀口さん、大塚さん(近藤さんの友人)、小山さん(岡本さんの友人)を含む総勢26名で争われました。

11時15分から6卓×半荘5回実施しました。

過去3回の大会と反省会で交流を深めた方も多く、会話と笑いに溢れた和やかな雰囲気でした。

「リーチ」「ロン」「ツモ」に対して時には「えー」「ひぇー」など驚きや悲鳴

に近い声が上がり、きれいな手でのアガリには「おー」と感嘆の声も聞こえました。

毎回入れ替わる同じ卓のメンバーとの会話に加えて、他の卓の雰囲気を感じながら打てるのも、この大会ならではの面白さだと思います。今回は、対戦数にバラツキがあるため、各半荘の点数の合計点を半荘数で割った平均点で順位を決めました。

1位は、坂田さん 39.5点 1着・1着・1着・1着の圧勝

2位は、魚谷先生  28.4点 4着・1着・1着・3着

3位は、香取さん  28.4点 1着・2着・2着・1着

4位は、大野みな子さん 23.1点 3着・1着・1着・2着

25位(BB)川幡   ▲25.9 2着・3着・4着・4着

大野先生からセンスが活かしたプレゼントを持参して下さいとの連絡がありました。

持ち寄ったプレゼントをランダムに番号をつけ、成績順位に従った順番でくじ引きを行いました。プレゼントを渡す度にプレゼンターからのコメントがあり、参加者の皆さんのホスピタリティを感じるひと時でした。

最後に斎藤プロが準備下さった、加賀麩不室谷の宝の麩を賞品に、参加者全員のジャンケン大会が行われました。魚谷プロ対参加者全員でジャンケンを行い、最後に生き残ったメンバーに商品が付与されるゲームです。

魚谷プロが、「私はプロの勝負師なので戦略的な勝負をします。まず、1回目は、グーを出します。皆さんよく考えて・・・」「それでは、最初はグー ジャンケン・・・」

27名全員がグー、チョキ、パー のいずれかを出しました。結果は、魚谷プロがチョキ。グーは、27人中、私一人 だけとなりました。

魚谷プロは、「これまで何回か同じことをしているが、1回で決まったのは今回初めてだった」とコメントがありました。あまり深く考えなかった事が勝因だったのだと思います。

本来目的の麻雀では、BBでしたが、ジャンケン大会のみ栄えある優勝を頂くこと

が出来、どうも有難うございました。

加賀麩のセットを持参下さった、斉藤プロ。

BB賞の、飛騨牛一頭家 馬喰一代 銀座の御食事券を準備下さった坂田さん。

この場をお借りして御礼を申し上げます。

この種のコンペで沢山の商品を頂いたことはありませんでしたので、帰宅後 家人

から訝かがられました。食事券は、家族で集まる時に使わせて頂きます。

反省会は、中野サンプラザ東に位置する イタリアン TrattoriaPizzeriaロジック中野で開催しました。5時間を超える戦いを終えた参加者同士の楽しい会話でお酒が進み、時が経つのも忘れるうちにお開きとなりました。

大学を卒業し39年経過しますが、いまだに出身研究室の皆さんとこのような形でお付き合いさせて頂けることを非常に幸福に思っております。ありがとうございます。

これも大野先生が、長期にわたり卒業生のネットワークを大切に築かれてきた賜物であり、私たちもご相伴に預からせて頂いたものと考えております。

大野先生ご夫妻、お世話役を担当頂いた永間様ご夫妻 本当の有難うございました。

来年も、捲土重来を来し、皆さんとお会い出来ることを楽しみにしております。

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◇◆ 編集後記 ◇◆

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「e-OHNO MAIL NEWS第180号」はいかがでしたか。

e-OHNO MAIL NEWS で大野研OB・OGへ発信したい情報等ございましたらお寄せください。お待ちしております。

なお、バックナンバーは大野研究室のHP内でもご覧頂けます。

編集担当 摩嶋翼

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