e-OHNO MAIL NEWS 第190号

e-OHNO MAIL NEWS
第190号
2020/07/28 

大野研究室HPへようこそ!


 今月号のコンテンツ
         (敬称略)
【1】必要は発明の母 vs 貧すれば鈍す
          大野髙裕 
【2】リレーエッセイ第23号

    シニアの部
          若杉政寛 
    中堅の部
          中林貢 
    若手の部
          丸山翼沙 
【3】大野研究室新メンバー紹介

    B4
           
          喜多尾天馬 
          栗山航輔 
          鈴木滉大 
          根岸達也 
          堀尾隆人 
          淀名和優樹 
【1】必要は発明の母 vs 貧すれば鈍す
          大野髙裕
アイキャッチ画像
コロナ感染が日本で始まってから、もう半年以上が過ぎました。昨年12月に中国武漢での流行を聞いた時には、何年か前のsars感染やmers感染の時のように、現地やその周辺では大流行で深刻なものの、テレビ越しに眺めて、日本は他人事といった印象で受け止めていました。それが瞬く間に日本そして世界を覆いつくす状況になり、大慌てとなりました。日本だけでなく、日本のコロナ対応が適切でないと批判していた欧米諸国自身が深刻の事態になるなど、本当に「明日は我が身」「人を呪わば穴二つ」という諺が真実味を帯びて感じられます。

sarsやmersに比べてコロナが世界を覆いつくす感染流行となったのは、言うまでもなくそれだけ人の移動の規模が大きく、そしてスピードが加速度的になったことを意味しています。一言で言えばグローバル化が私たちが肌感覚で感じている以上に進行しているということでしょう。サプライチェーン、観光、働き場所が世界いたるところでネットワークを形成していたのだと改めて感じさせられました。今後も人の動きは鈍るにしても、モノと情報の動きは今までと同じ、あるいは今まで以上に活発化することでしょう。もちろん、現在、一時的には停滞していますが、経済活動を行うためには、人の動きの分まで、モノや情報がその機能を担うことは間違いないからです。

日本での緊急事態宣言の渦中、あるいは今のコロナ再流行においてもそうだと思いますが、人々の生活や企業の経済活動のこれまでのやり方を崩壊させてしまいました。そうした状況をウィズ・コロナ、アフター・コロナ、ポスト・コロナとかニュー・ノーマルという言葉で表現しています。新しい状況への対応を促す意図が込められていると思います。

緊急事態宣言当初には、政府に「みんなに金を支給しろ」という意見が強かったと思います。そしてそうした政策も取られました。もちろん、高熱の患者に熱さましを飲ませる対症療法のように、一時的には必要な措置ですが、熱が下がってくれば今度は体質改善に取り組むように、状況への根本的な対応のための工夫が不可欠です。いつまでも、誰かの助けをあてにしているようでは、根本的な解決にならず、いずれは消滅してしまう運命だと思います。飲食店では休業に追い込まれ、大変に苦しい思いをしておられましたが、身近なレストランでもテイクアウトやケータリングを始めるなど、様々な生き残こるための工夫、アイディアやチャレンジを続けています。追い込まれた状況だからこそ、いろいろな工夫が生まれてくるのだと改めて思います。そして、そうした身近な飲食店には私たちお客の側も、このお店にはつぶれてほしくないという思いから、自分のできる支援をするという動きも出てきていると思います。これまで自分の好きなお店が存在するのは当たり前だと思っていたのに、お客の側も努力しなければそれは成り立たないということも痛感させられました。何事もただ一方的にしてもらうのではなく、お互い様の支え合うこと、コラボすることがとても大切なことであるとも教えられました。

一方で、これまでの生活や企業経営ができないことを恨みがましく思って、誰かのせいにして、一方的に頼ろうとする人がいるとするならば、これも消えていくことは必然でしょう。取り巻く環境が変わる中で、これに適応して進化していくこれが生きるものに与えられた試練、修行だと思います。誰だか名前は知らないのですが、ある女性がテレビ番組で「あなたはコロナの状況なのに、どうしてそんなに明るく前向きに行動しているのですか?」と質問されて「だって、人間ってこれまでずーっとこうした困難に直面し続けてきたのに、毎回乗り越えてこうして今も存在しているじゃないですか」と答えていました。

「あ~あ、大変ことなんてことだ。どうして私ばっかりこんなことに・・・」と嘆いていても、置かれた状況は決して改善はされません。前を向いて新たなことにチャレンジしなければ扉は開かれないのです。チャレンジするには自分に明るさがないとそういう気分になれません。明るくニコニコする、それも無理にでもやってみる。そうしているうちに、自分自身が騙されてきて、なんだか前に進んでみようという気持ちになります。私はそうやってきました。本当は明るくなんかもニコニコなんかでもないんだけど、それをやり続けると、自分がそんな明るくニコニコ気分になってくる。不思議なものですが、”気の持ちよう”というのは大切なのではないかと体験からそう思います。

大学ではまもなく春学期(前期)が終了します。開始が5月連休明けに延期となって12週間の授業期間でした。すべての授業をインターネットを使ったオンラインにするということで、約1か月の準備期間でいきなり始まりました。もちろん、インフラは以前から整っていました。私が教務部長だった10年くらい前には、すでにこうしたオンライン授業を普通の授業に展開しようとキャンペーンを繰り広げ、こうした授業形式に興味を持ってくれた先生方は積極的に参加してもらいましたが、大多数の教員(おそらく9割くらい)は見向きしてもらえず、従来的な教室での対面授業が続いてきました。それがこのコロナのことで、有無を言わさず、一気に100%オンライン実施となったのです。つまり、リアルタイム(学生が時間割通りに参加する)でオンラインの遠隔授業を行うか、ビデオ撮りしてのオンディマンド(学生が好きな時に視聴できる)のどちらかになったのです。早稲田は規模が大きいので、全学で授業は30,000科目、教員は6,000名にも上ります。この規模を大きなトラブルもなく、1学期間をやり遂げつつあるのですからスゴいものだと思います。

平常時には、シノゴノと理由をつけて嫌がっていたことも、こうした状況に追い込まれると、人は何とか新しいことをやり遂げてしまうものだと、その適応能力、工夫の力にはびっくりしました。私自身もちゃんとできるか不安も大きかったのですが、いろいろな気付きをもらいながら、楽しく新しい授業方法に取り組むことができました。

当初、授業の録画をどう取ろうか迷いました。それまでの録画では放送大学のように、スタジオでスタッフの方に囲まれての収録でしたので、固い感じで話をしてました。それが全学の収録数からして、とてもスタジオでは無理ということになり、自宅での簡易収録となりましたから、「さてさて、どのようなスタイルで?」と考えたのです。私の場合にはZoomというのを使って自撮りしています。背景をどうしようかと考えて、学生も固い雰囲気だと視聴がツラくなるのではないかと思い、ここに掲載した写真を使いました。これは、本当に自宅の仕事机の状風景です。実はここでカミングアウトしますが、私はプーさんが大好き、フェチなのです。机の上にはこのように大小取り混ぜたプーさんが6人います。中にはハワイ家族旅行の時にディズニーショップで手に入れた特大プーさんもいます。それ以外にはハンドタオルや弁当入れ、エコバッグなどもプーさんです。この写真をバックに授業の説明をしています。そうすれば学生も和みながらと考えたのですが、このバックを見ながら話をしていると、私自身が和んじゃうんです。リラックスしてほぐれるので、トークも堅苦しくなく、「~だよね」とか「~なんじゃない?」などと自然と語りかける口調になってしまいました。思いがけず、授業が対面的なライブ感覚で話せるようになりました。その結果、私は楽しかったのですが、ついつい楽しすぎて、「ここは20分しゃべろう」と始めたものが、終わってみたら40分になってしまいました。おそらく受講者の皆さんは「やめてくれよ~」の連続だったと思います。

これまでの対面の授業では伝わらないだろうという部分を手直しし、ここを付け加えてみようというアイディアが沸いてきて、かなり授業の中身を変えました。これも楽しかったです。もちろん、授業にかける時間は大幅に増えてヘトヘトでした。3月から今まで、丸一日休んだ日はありません。(もちろんゴルフも行ってません) でも何か充実感にあふれてしていました。やはり、アイディアを考えたり工夫したりというのは面白いですね。追い込まれた状態でそこをブレークスルーするというのは、ストレスがとてもかかるけど、必要なストレスなのではないかと感じました。

秋学期(後期)もオンディマンド授業が基本となりますが、いずれは対面授業の戻るでしょう。しかし、だからといって、昔の授業内容や授業スタイル戻ることはありません。新しい方法に気づいてしまった以上、元に戻ることは許されません。対面とオンラインの長所を組み合わせた新たな教育のスタートとなります。まさに、ポスト・コロナであり、ニュー・ノーマルが試されることになります。大学業界もこれに対応して、進化したところのみが生き残り、新たな発展できることになると信じています。そうした意味で、大学も絶好のチャンスを迎えたこの好機を逃さずに、前に前にと進めたらいいなあと思っています。もちろん、今、私は大学全体の運営には関わっていませんから、できることの範囲は限られていますが、自分の土俵で暴れてみたいと考えています。年寄りの冷や水と笑われそうですが、一人真剣に頑張ります。

では、皆さまもコロナには細心の注意を払いつつ、前へと進みましょう!
【2】リレーエッセイ第23号
 ◎シニアの部
          若杉政寛

1996年院卒の若杉政寛と申します。同年に卒業した岩立さんからバトンを引き継ぎました。93年に最後の尾関研究室の学生として卒業し、大学院から大野研所属となりました。当時の尾関研と大野研は交流が密で、私はB4の時から大野研のゼミに毎週参加させて頂き大野先生には大変お世話になりました。鋭い方は気付かれたかもしれませんが、「93年に学卒、96年に院卒だと留年?」ではなく、私はB4とM1の間に1年間英国に留学したのですが、B4の時に大野先生に留学先への推薦状を書いて頂くなど、論文指導以外でもお世話になりました。

エッセイをきっかけに過去を振り返ると、改めて「人との出会い」に助けられたと痛感させられます。三和総合研究所(現三菱UFJリサーチ&コンサルティング)に新卒入社し、アライアンス・バーンスタイン(AB)、ジェフリーズ証券(JEF)、BNPパリバ証券(BNP)、現在は5社目となるブルームバーグ(BBG)に勤務しています。三和総研では経営コンサルティング、それ以降は半導体・電子部品業界の調査を行っています。先日、大野研同期と「オンライン飲み会」をした時に転職の話になり、転職4回は多いなと思いましたので、今回は私の転職ドタバタ劇にお付き合い頂ければと思います。

<1回目の転職:個性豊かな「ヘーイ!」上司>
三和総研で4年たった頃、大野研で学んだことを生かして投資調査業務に携わりたいと思うようになりました。AB社への転職では、個性豊かな上司との出会いがありました。AB社の仕事は、「買い」銘柄をファンドマネジャーに薦めるバイサイド・アナリストでした。コンサルティングの経験はあるものの、半導体などの技術に関してはド素人でしたが、アナリスト業務に活用できる財務分析などの経験があり、29歳と若かったこともあり、電子部品セクター担当として採用されました。髭が特徴で、日本人なのに挨拶は「ヘーイ!」と言ってくるアクの強い上司が、自分色に染め上げる計画だったのかも。あの方でなければ私は採用されることはなく、別の人生を歩んでいたでしょう。その上司は先に転職し、数年前の再会時は、白のエナメル靴に白いスーツを身にまとっていました。彼の出身大学は?そう、「都の西北」大学です。

<2回目の転職:さらにアクの強い暗算上司>
リーマンショックの余波で、AB社で私の部署は残念ながら解散となってしまいました。金融業界は厳しい状況だったので、他業界も転職先として考えました。しかし、インターネット企業などの面接では、経験が少ない40歳の「中途半端ベテラン」を受け入れる会社はありません。しかし、「捨てる神あれば拾う神あり」です。JEF社のさらにアクの強い上司が私を熱心に誘ってくれました。JEF社での仕事は、AB社のような資産運用会社を顧客とするセルサイド・アナリストでした。私がバイサイド出身なので顧客のことを理解している、10年のアナリスト経験があり、“少しだけ”英語が話せるのが決め手になったのでしょう。「芸は身を助ける」ではないですが、英国留学は無駄ではありませんでした(大野先生、推薦状ありがとうございました)。インド出身の上司は、リスクをとってセルサイド・アナリストの経験が無い私を採用するぐらいアクが強く、小数点3桁の数字の割り算を会話中に暗算で行う強者でした。しかし、2年程度するとそのアクの強さが逆の方に回り始め、風当たりがとても強くなってきました。

<3回目の転職:年下で尊敬できる上司>
そんな折、BNPの調査部長から、「消費財セクターのアナリストでいい人知りませんか?」と聞かれることがありました。私がABにいた時、その調査部長にとって私は顧客で、10年の付き合いがありました。相談にのっているうちに、いっそのこと私が担当する?という流れになったのですが、経験がある適任者が見つかり、私のBNP移籍は消滅。。。と思いきや、「電機セクター担当で来ない?」という話になり、BNPに移りました。JEFでの業務が限界に近づいていたので、とても助かりました。その部長は年下で、部署で2-3番目に若かったと記憶しています。私は以前の「顧客」という立場から「部下」という立場に変わりました。いつ立場が逆転するか分からないですから、謙虚に生きたいものですね(笑)。ただし、「年下の上司」というのはよくある話で、違和感は全くありません。彼は仕事の能力が高く尊敬できる人物で、私のBNPライフは充実し、厳しくも楽しく最も成長できたと思っています。

<4回目の転職:元同僚のサポート>
証券業界では新たな規制導入の決定が下されました。私は、超優秀な女性上司の下で充実した毎日を送っていましたが、我々の部署は存続の危機を迎えていました。仲間が1人、2人と抜けていき、私がネクストバッターズサークルに入る頃、再び「拾う神」の降臨です。BBGではリサーチ部門を拡充する方針で、私は手を挙げることにしました。BBGには、証券業界から流出した人間が数多く在籍しています。私の元同僚が一足先に転職しており、私を推薦してくれたこともあり運よく転職することができました。BBGでは、半導体・電子部品業界の調査を行い、BBG端末上で私が執筆したリポートを配信しています。クリック数が評価基準の一つで、「YouTuberの気持ちが分かるアナリスト(?)」として日々精進しております。

紆余曲折あり、常に変化を強いられましたが結果的には自分の成長の糧になったと思っています。当時は思うように事が進まないと思ったこともありましたが、今の状況を考えると「人間万事塞翁が馬」だとつくづく思います。これまでは助けられてばかりでしたので、今後は私も人の役に立てるような人生を歩みたいと考えています。長文にお付き合い頂きありがとうございました。

(写真:旅行先で作ったビールジョッキで糖質オフビールを飲むことが増えました)

 ◎中堅の部
          中林貢

皆さま、はじめまして。一部の方はご無沙汰しております。2008年学部卒・2010年修士卒の中林貢と申します。

大野研では金融工学を専攻しており、卒業後は野村證券に入社し、一貫してM&Aのアドバイザリー業務に携わっております。2018年からは香港に異動となり、現在は日本除くアジア・オセアニア地域におけるM&Aを担当しています。今回、卒業してちょうど10年という区切りでバトンをもらったので、この場を借りて10年を振り返ってみたいと思います。

会社に入社してから5年くらいは、平日・週末関係なく朝から深夜まで働いていました。この業界での若手の働き方を、「サルのように」とか「奴隷のように」働く、と言われたりしているようですが、まさにそんな生活を送っていた気がします。ただ、深夜4時くらいまで働いた後に、同期でそのまま築地に朝食を食べに行って、シャワーだけ浴びてまた翌日出社する、というような、研究室生活の学生ノリのようなものもあり、意外と楽しい思い出もたくさん残っています。

5年目くらいからは、案件チームを引っ張る立場になり、奴隷ではなく人権ある生活をおくれるようになりました。一方で業務におけるプレッシャーは一段と大きくなった気がします。M&Aはお客様にとって、今後の成長戦略の軸だったり、業界での生き残りをかけた最終手段だったりと、社運を賭けた意思決定であることが多いのですが、その分お客様からの期待も大きく、詳細な分析から相手側との交渉まで、四六時中仕事について考えていた気がします。

そして、やっとディールマネージャーとして落ち着いてきた8年目に、香港に異動となり、現在に至ります。現在は日本及びアジア・オセアニアのお客様に対して、主にクロスボーダーのM&Aアドバイザリーサービスを提供しております。

香港に来て衝撃だったのは、職場の若手が本当に優秀であることです。香港/中国人・韓国人・シンガポール人・イギリス人・・・とダイバーシティ溢れる職場なのですが、皆(特にアジア系)は、母国語と英語が堪能なのは当然で、それに加えてもう1カ国語ができるトリリンガルがたくさんいて、更にほとんどが米国・英国のトップスクール卒業、大半がMBAまで持っています。学歴は最下層、英語すら得意でない私が、バリューを出すのは容易ではなく、最近はようやく認めてもらえるようになってきましたが、日々四苦八苦しながら生活を送っています。

こう10年間を文字にして振り返ってみると、なかなか大変な日々を送ってきたような気がするのですが、楽観的なのか、ツラかった時の記憶はあまり詳しく覚えてなく、楽しかった事だけが鮮明に浮かんできます。

現在、香港ではコロナは大分落ち着いてきましたが、全人代による国家安全法の制定方針の採択により、デモがまた活発になりつつあります。今大野研で学ぶ学生の皆様も先行き不透明な中大変だとは思いますが、目線を高く、広い視野を持って、研究生活を謳歌していって下さい。不真面目な学生だった私が言うのも変な気がしますが、研究生活において仲間とともに物事を考え抜くという経験は、きっと将来も役立つと思います。

写真は家の近くの公園で撮った、昨年生まれた子供&妻の写真です。次は同期の中田君にバトンを渡します。よろしく!

 ◎若手の部
          丸山翼沙

お世話になっております。同期の松﨑君からバトンを受け取りました、2017年学士卒の丸山翼沙と申します。
自分の拙い文章を読んでいただくのは大変恐縮ではございますが、時間があるときにお付き合いいただければと存じます。

卒業してから今年の4月で社会人4年目に突入いたしましたが、これまでの約3年間の近況報告をさせていただきます。
大学卒業後はみずほ銀行に就職し、初任店は自分でもまさかとは思いましたが海を越えた先の函館支店でした。(配属面談の時に北海道が好きですと発言してしまったからかもしれませんね。。。)

函館支店は地方ということもあり、支店内の雰囲気は良好で若手のうちから大きい取引先を担当させていただくことができました。何の因果かはわかりませんが、函館の土地柄的に病院の数が非常に多く、卒業論文で病院に関する研究を行っていたことを上司に話すと、病院全般を任せてもらえるようになり、若手ではなかなか担当することがないような大規模な病院も経験させていただきました。担当先の病院の理事長や経理の方と話していく中で、卒業論文の際に培った病院の知識が役に立つことが多々あり、病院の研究をしていて良かったーと実感しました。プライベートでは、夏はゴルフ、冬はスキー、北海道の美食を楽しんだりと、とにかく北海道でしかできない経験をたくさんしようと休日は必ずどこかにでかけるようにしていました(食べ過ぎて少し太ってしまったのは内緒です、、、)。

そんな生活を送りつつ、2度目の函館の厳しい冬を超え、これからやっと春が来ていい季節になると思っていた2019年4月1日、まさかの異動発令。正直2年間で函館を離れるとは思っておらず、もっと函館で経験したいことがたくさんあったのですが、メガバンクの人事異動は突然なのでした。同期の中でも2年で異動発令が出ている人は少なく、自分が何かやらかしてしまったのか内心ビクビクしておりましたところ、上司の話を聞いてみると、「これからのみずほのITを支えてもらうための人材育成プログラムに参加してもらう」、とのことでした。頭の中で「???」のマークが溢れていましたが、1週間で次の異動先に行かなければならず、そんなことを考える間もなく昼は引き継ぎ、夜は送迎会、夜中に引っ越し作業と激動の1週間を過ごし東京に戻って参りました。

その人材育成プログラムは2年半の長期プログラムとなっており、銀行本部のIT所管部署や開発現場のグループ会社など様々な部署・職場を経験していき、今後のみずほのITを担う存在を育成するというものでした。現在は、みずほ情報総研というグループ会社に1年間出向している状態です。みずほ銀行のIT全般を担っている会社であり、膨大な銀行のシステムの中でも、私はお客さまが直接操作する法人ネットバンキングの担当をしております。業務内容はプロジェクトマネジメントや要件定義書の作成、実際にコーディングを行ってシステムをリリースするなど様々なことを行っており、函館支店で行っていた業務とは全く異なることをしております。ただ、もともと理系だったということもあり最初は戸惑いながらも、今はこのプログラムに参加させていただいて良かったと心から思っております(学生時代にプログラミングをもっとしっかり勉強しておけばよかったと反省はしております。)

今は、あまり大きな案件ではないですが、プロジェクトリーダーを任せていただいており、プロジェクトを推進する立場にいます。法人ネットバンキングシステムなので、お客さまの声が一番届きやすくもあり、逆に気を遣わなければならないシステムでもあります。そのような緊張感の中で様々なことを経験できる状況にいることは非常にありがたいことだと実感しております。まだまだプログラムの最中でありコストがかかっている身ではありますが、この機会を存分に生かして様々なものに挑戦し知識を吸収して、還元することができたらと思っております。

写真は函館支店時代に撮影した五稜郭公園の桜と五稜郭タワーです。桜の名スポットと言われていますので、いつか皆さん行ってみてください。

次回は同期の小澤君です!お楽しみに!

【3】大野研究室新メンバー紹介
 ◎B4
         喜多尾天馬

 初めまして、学部4年の喜多尾天馬です。私は保育園の時から高校3年生までサッカーをしていました。現在は、サッカーをプレイすることはなくなりましたが、サッカー観戦は好きで今でもしています。また、野球などの他のスポーツ観戦も好きです。また出身は岐阜県という東京に比べるとかなりド田舎の地方で、最初東京に来た時は上ばかり見上げていました。卒業論文はInstagramに関する研究をしようと考えていて、教授や先輩方のアドバイスを参考に進めていきたいと考えています。大学卒業後は大学院進学を考えており、より専門的知識を身につけ成長したいと考えています。また、B4の小河原、淀名和とともに香取様の会社でインターンに参加させていただいていて、普段体験できないような業務に関わらせていただいています。大野研究室の皆様、並びにOBOGの皆様、これからどうぞよろしくお願い致します。

 ◎B4
          栗山航輔

皆さんこんにちは、大野研究室B4の栗山航輔と申します。自己紹介として私の大学生活についてでも話したいと思います。
私の大学生活は、麻雀、バスケ、旅行で完結します(授業意外で)。1年生の頃にバスケサークルに入り、3年の夏の引退まで練習を週1、2回程度をこなしながら、様々な大会に出てバスケをひたすら楽しんでました。
バスケをしていないときは、麻雀ばかりしていました。引退後は雀荘に入り浸っていました。麻雀は1年生の頃に先輩に勧められて始めて、やっているうちにゲーム性の奥深さに引き込まれてドハマリしてしまいました。最初はあんまり勝てませんでしたが、最近では結構勝ち越してます。
夏休みや春休みのような大きな休み期間中は、国内海外含めて決まって旅行に行っています。自然が大好きなので、自然が豊かな国や地域に行くのがとても楽しいです。心が浄化された気分になります。大学に入って10カ国以上訪れましたが、スイスが1番行ってよかったです。もっと色んな場所に行ってみたいです。

最後に、大野研究室の皆様、この栗山という人物と仲良くしていただけると幸いです。また、麻雀の人数が足りないときは、私に気軽に声をかけてもらっても構いません。よろしくお願いします。
(添付して写真は、ドイツのランドリーで呆けているときの写真です。私は左側のものです。)

 ◎B4
          鈴木滉大

初めまして。大野研究室B4の鈴木滉大と申します。私は、小学校から高校まで部活動で陸上競技をしていました。大学では早稲田大学陸上競技同好会というサークルに所属し、今でもよく一人でランニングしています。趣味は釣りで、家から海が近いのでのんびり釣りに出かけることも多々あります。また、最近は美術作品に興味を持ち始めて、旅行に行ったり、授業でも美術関係の授業を取ったりしています。写真は、香川の直島にある地中美術館でとった写真です。卒論では、ポイント・プログラムの知覚価値を題材に消費者心理を考慮した研究を行なっています。大学院進学を考えていますので、3年間何卒よろしくお願い致します。

 ◎B4
          根岸達也

初めまして、学部4年の根岸達也と申します。
大学生活では肉バルというイタリアン風の居酒屋のアルバイトに精を出し取り組んでおりました。
オープニングスタッフとして参加し、お客様が全く来ず、潰れてしまいそうな状況から様々な店舗改善をしたことはとても良い経験になりました。
最近は自宅から出れないため、株式投資を始めてみましたが、就職活動の時とはまた違った企業の見方ができ、非常に面白いです。
研究についてはフリマアプリを対象に進めている段階です。
至らない点多数あると思いますが、大野研究室の皆様、並びにOBOGの皆様どうぞよろしくお願い致します。
(写真は高校時代の友人と沖縄に旅行に行った時のもので最も顔が黒いのが自分です)

 ◎B4
          堀尾隆人

こんにちは。大野研究室B4の堀尾隆人と申します。
出身は京都で、たくさんのお寺に囲まれて過ごしてきました。笑
大学生活では、3年間ツェルマットスキークラブというスキーサークルに在籍し、一年の内2か月半雪山にこもり、年越しは3年間全部ゲレンデという大学生活です。(笑)3年時にはキャプテンを務め、全国優勝を目指し頑張っていましたが、コロナで大会中止になり、結果を見ることなく終わるというめちゃくちゃ悔しい状況になってしまいました。(写真は団体戦メンバーです!)また、4年次に4月からアメリカへの留学を予定していたのですが、それもコロナ禍で延期に、、、、いつ行けるかわからない状態ではありますが、できることをやる精神で同期に遅れながらも就活、そして研究室などに励みたいと思います!
このように、なにかとコロナに振り回されていますが、何か最終的にラッキーだったなと思えるように今頑張りたいと思います(笑)
それでは、これから何卒よろしくお願いいたします!

 ◎B4
          淀名和優樹

初めまして、学部4年の淀名和優樹と申します。
サークル活動は、テニスサークルとアニメ声優会に所属しておりました。テニスは中学からずっとやってきたスポーツです。アニメ声優会では、早稲田祭で女性声優によるトークイベントを企画したこともあります。趣味は旅行とアニメ鑑賞です。旅行は大学内の友人と行く場合もありますが、Twitterで知り合った方とアニメで出てきた風景を巡る聖地巡礼もしているので、わりと色々な所に行っています。
研究は面白い研究がしたいと思い、自分が好きな「アニメ文化」を関連付けて、「キャラクターが消費購買動機に与える影響」というテーマでやっています。できる限り価値のある研究にしていきたいと思っています。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。

編集後記
 こんにちは。今月号の編集をさせていただいた修士1年の摩嶋です。
 今月号はいかがでしたか。なんだかんだあっという間にオンラインでの学期も終わりつつあります。学生として楽しい夏休みを過ごしたいです。
大野先生への連絡先
ohno@waseda.jp
メルマガに関するお問い合わせ
e-ohno@www.ohno.mgmt.waseda.ac.jp
アドレス変換・メール配信解除
obkai@www.ohno.mgmt.waseda.ac.jp
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