e-OHNO MAIL NEWS 第244号

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e-OHNO MAIL NEWS 第 244 号 2025/01/31

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こんにちは。今月号の e-OHNO MAIL NEWS の編集を担当致しました、M2 の飯塚と申します。今回のメールマガジンは、以下のコンテンツでお送りいたします。

  • 今月号のコンテンツ ■ (敬称略)

【1】社会人博士ゼミ 大野高裕

【2】リレーエッセイ第 77 号 (シニアの部) 栗谷修輔

  (中堅の部) 松元貴志

  (若手の部) 淀名和優樹

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【社会人博士ゼミ 大野高裕】

2025 年が明けてから早くも 12 分の 1、1 か月が経とうとしています。この間に私は 60 代最後の誕生日を迎えて69 歳となりました。いよいよあと 1 年でこれまで過ごしてきた大学生活ともお別れするのだと思うと、いろいろな意味での後片付けを本格化しなければという思いに駆られます。できる限り、周りの皆さんにご迷惑をおかけしない。まずは物理的に、研究室にある資料・本や器具・備品もすっかり捨てて、次にこの研究室を使用される先生の支障が起きないようにしなければなりません。でも今すぐ捨ててしまってもこの 1 年間で必要なものもありますから、タイミングを計ることも心しなければなりません。また学内の役職も別の方に引き受けてもらうことも必要で、これはあらかた片づけました。企業等との共同研究を仲間の先生方といくつか展開していますが、これも研究の継続に支障がないように、うまく若い先生方にバトンタッチしなければなりません。さらには学外で頼まれごとで引き受けてきたあちこちの機関の各種委員もどんどん若い方に交替してもらうように関係事務局と手続きを進めています。そして 1 年後にはきれいさっぱり、「ありがとうございました」とぺこり一礼して、片付けでやり残したことなく大学生活にきれいに幕を閉じたいと考えています。

そういう意味では、これも何とか片付けなければならないことの一つなのですが、もう 10 年近く取り組んでいる、社会人で博士学位を目指す人たちを支援するゼミ、「大野研社会人博士ゼミ」というものがあります。これはだんだん大野研に入ってくる博士学生は社会人主体となってきて、平日昼間に博士の指導をすることが困難となり、土日を使ってゼミをやらなければならないというところから始まりました。当初は博士課程に在籍している人たちだけ 5 名程度でやっていたのですが、時が経つにつれて、見事、博士学位を取得した社会人も出てきて、その人達がそのままゼミに参加し続けてくれて、後輩社会人のアドバイスをしてくれるようになりました。また私の所属する経営デザイン専攻の先生方もアドバイスに来てくれたりしているうちに、新たに入学した人以外にも、これから博士を目指してみようかなと考えている予備軍の社会人まで顔を出すようになりました。ですから、構成メンバーは先生方、博士を取った人、博士課程の人、博士取得を考えている人という博士に関するタテ系列が揃っている豪華版です。おまけに、社会人博士の面々の履歴や仕事はバラエティに富んでいます。早稲田出身もいますし、そうでない人もいる。理系でも経営工学分野もいれば機械などの固有技術系もいる。もちろん文系出身の人もいます。職種も経営者からコンサルタント、技術専門職、マネジメント層、そして業種もメーカーからサービス業までと、人材のヨコ系列も幅広くなっています。

社会人で博士を目指しにくる人達はどんなモチベーションを持っているのでしょうか? 一人ひとりにインタビューしたことがないので、私の観察や想像の域を出ないのですが、誰もが社会人として仕事から得た専門的な知識やノウハウが豊富で一つひとつが深いです。ただ、そうした個々の知識・ノウハウがバラバラになっていて、一つの体系として構成されていない印象があります。おそらく、博士を目指す社会人の皆さんはそうした個々の知識やノウハウを一つの美しい整合性のある自分だけの「宇宙空間」を作ってみたいのではないかと思います。

「木を見て森を見ず」といいますが、社会人の皆さん、木のことはいっぱい知っています。一本一本の「木」に関する知識は抜群です。でも木々が森を構成した時に、森はどういう姿になるのか? それが見てみたいけど、上手く見えない。俯瞰してみたい。そんな思いが博士学位に彼らを駆り立てるのではないかと思っています。木々をつないで森にするには、繋ぐためのロジックが必要です。それも一貫性のあるロジック。仕事でもロジックは駆使していると思いますが、繋ぐ範囲が狭くても仕事では何とか辻褄があってしまいます。でもスケールが大きくなるほど、矛盾のない一貫したロジックを組み上げるのは、なかなか苦労を伴うものです。仕事では体験しない俯瞰力を養うことは苦しいだろうとは思いますが、だからこそ楽しい。やりがいがある。そんなことなのではないかと思っています。

さて、こうしたタテ系列とヨコ系列が充実している人材集合の社会人博士ゼミなので、毎回、発表者の研究に対しての突込みには厳しいものがあり、緊張感は漂っていますが、誰もがその人の研究が上手く仕上がって、一日も早く博士がとれるようにしてあげようという愛情にあふれています。それは社会人で博士を取った人たちは、仕事しながらの二刀流で、しかも研究仲間がそばにいないという孤独に耐えながら、そしてうまく研究を進めていくためのノウハウや裏技というものを熟知していないことによる大変な苦労を積んできたので、後輩社会人博士には少しでも自分のも培ってきたノウハウを伝授して、無駄な苦労をさせたくないと考えてくれているからです。若い学生たちは日常の研究室生活の中で、先輩から後輩へと様々な研究上の知識やノウハウが受け継がれていくので、意識しなくても暗黙知である研究手順や押さえるべきツボを身につけることができます。しかし社会人の場合にはそういう境遇にはないので、それを補う仕掛けを用意しておいてあげないと博士を取るまでにどうしても余分な時間がかかってしまうのです。

そうした意味でこの社会人博士ゼミは補完する仕掛けとしてうまく機能していると思っています。毎月第 2 日曜12 時から 4 時間ほど発表希望者が自分の研究発表と全員での討議を行いますが、この 4 時間はこのゼミの前座に過ぎません。もちろん、いろいろと有益なアイディア、アドバイスが出てくるので、発表者は研究が 1 ステップも 2 ステップも進み、「一人で悩んでなくてよかった!」と喜ぶのですが、それはその後に行われる懇談会が始まる前の「余興」なのです。4 時からは高田馬場駅近くに繰り出して、ビールやハイボールを飲みながらの「居残りゼミ」となります(高田馬場には早くから飲ませてくれるお店があるんですよ)。ゼミで手ひどくやられた人(もちろん大野から)はみんなから慰められ、時間が足りなかった人は議論の続きをやる、さらには研究から離れて仕事の話や時事噺で盛り上がります。ただし翌日が週明け月曜ですから、懇談会は 2 時間、6 時にはお開きとなって翌日に悪影響が出ないようにしています(ちょっと延びて 7 時近くになることも・・・)。

そんなこんなで、このゼミを通じて博士を取得した社会人が 4 名となりました。現在も 4 名が現役社会人博士学生として頑張っています。上の写真は今月は新年会をやろうということで、高田馬場から一駅移動して落合駅傍にある「山商」というお蕎麦屋さんで 13 名が集まって大宴会をやりました。ここは私の自宅から 2 分、長年入りびたりのお店です。「山商」と言えば、「あれっ、行ったことあるぞ」と思われる方も少なくないと思います。そうです。私が相当数の OB/OG グループをご案内してきました。2 年前に自社ビルを立て直し始め、ようやく 2 か月前の 11 月に再オープンしたのです。以前に私と行かれた OB/OG の皆さん、お待たせしました。また行きましょう。そしてまだ行っていない OB/OG の皆さんも、私と一緒に行きませんか? 蕎麦屋呑みというのは、おつまみがお蕎麦のトッピングになります。かまぼこ、ニシンのうま煮、鴨焼、天ぷら、卵焼き、さつま揚げなどなど、おそばやうどんに乗っかっている具材を美味しく仕上げて一品料理として出してくれるのです。てんぷらは美味しすぎて、このお店に通い始めてからは専門の天ぷら屋さんに行くことがなくなってしまいました。ですから、お酒が進みます。主に日本酒か焼酎が合います。そして蕎麦屋なのに、ソバは締めのデザートみたいなものになります。といっても、手打ちの十割そばなので、これがまた絶品で美味しいのです。やっぱりメインディッシュです。

さて話を元に戻して、社会人博士ゼミはいつの間にか大野研以外の人も顔を出すようになりました。前述したように、社会人博士は周りに仲間がいなくて孤独になりがちなので、研究室がどこであろうが社会人どうしで助け合えるのであれば、このゼミを活用してもらいたいとオープンに運営しています。そして数回来てみたけど、いつの間にか来なくなったという人もいます。それもいいのです。使えれば使う。必要なければ使わない。大野研以外の人にはそんな活用法で付き合ってもらっています。

この大野研社会人博士ゼミ、1 年後に誰か引き継いでくれる経営デザイン専攻の先生がいてくれればいいのですが、先生方皆さん忙しいし、考え方も違うでしょうから無理やり押し付けるわけにもいきません。このゼミをどうするかはもう少し時間をかけて考えてみたいと思います。

最後に、最近、家内・みな子さんが仕入れてきた豆知識で、「なるほど」と得心したことをご紹介します。それは「年寄りはいつも笑顔でいなさい」という言葉です。そうでなくても年寄りはシワシワですすけていて、明るくないのに、これがしかめ面したり、イライラした顔してると、周りが暗く嫌な気持ちになりますよね。せめていつもニコニコ笑顔で周りを明るくできたら、それだけで年寄りにも存在価値があるというものかもしれません。特に私の顔は怖い顔なので、なおさら人一倍の笑顔、弾ける笑顔で人と接しなければなりません。口元の口角(唇の両端)を上げるだけで微笑んで見えるそうです。ちょっと努力してみようと思っています。2 月 9 日のOB/OG会で私の口角が上がっていたら、「おっ、やってる、やってる」と気づいてやってください。お目にかかるのを楽しみにしています。

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【リレーエッセイ シニアの部 栗谷修輔】

1993 年学部卒業の栗谷修輔(くりたに しゅうすけ)です。

このメルマガには 2019 年 7 月にも寄稿させていただいたので、2 回目の登場です。大野研究室で金融工学を学び、銀行、証券会社、システム会社を経て、現在はキャピタスコンサルティング(http://www.capitas.jp/)で金融機関のリスクマネジメントのコンサルタントをしています。昨年 11 月号のメルマガでは、拙著「市場リスク管理の基礎と実務」をご紹介いたただきました(https://store.kinzai.jp/public/item/book/B/14336/)。大野先生、ありがとうございます。

さて今日は、普段のコンサルタントとは違うもう一つの顔、「ピアニスト」の活動について書きたいと思います。カッコよく「ピアニスト」と言いましたが、もちろん趣味の世界です。幼少期に始めたクラシックピアノ、数年前に一念発起して本格的に再開しました。現在は月 2 回のレッスンを受けて、年に数回コンクールに出場しています。昨年は神奈川県民ホールでベートーベンのピアノ・ソナタ第 8 番「悲愴」、ドビュッシーのベルガマスク組曲「月の光」を演奏しました(写真 1、2024 年 8 月)。普段は、コンサルタントとして人前で話をするのは慣れているつもりですが、演奏は全く別物。手は震えて心臓バクバク。50 歳半ばにして大変貴重な体験です。今年の目標はコンクールでの「入賞」です!

さて、そんなクラシックと並行して、フュージョンバンドのキーボーディストとしての「顔」も持っているのです。バンドの起源は、理工学部の音楽サークル“KONA”。65 号館地下の練習場にこもってメンバーと練習をしていました。今でもサークルは存在しているようですが(https://x.com/kona_hawaiians)、全く形態は変わっているようです。私が在籍していた 35 年前は、「体���会系音楽サークル」として理工学部を超えて本部キャンパスまでその名を轟かせ、プロのミュージシャンも輩出するような硬派なフュージョンサークルでした。1 年生は重い楽器や機材を背負って、先輩から「走れー!」とお尻を蹴られていました(今から考えると意味不明)。早稲田祭にも連日出演していました(写真 2、1989 年 11 月)。

そんな当時からのメンバーとずっとバンド活動を続けています。演奏する曲はもっぱら 80 年代のフュージョン。カシオペア、T-SQUARE、高中正義、渡辺香津美、リー・リトナー、ラリー・カールトン、、、好きな人にはたまらないネームですね!今、J-FUSION として海外でブームらしいですよ。昨年秋には荻窪で久しぶりにライブも開催し、好評をいただきました。30 年以上ずっと続けられているのも、“早稲田理工”の求心力でしょうか。

昨年後半は、このクラシックのコンクールとバンドライブが重なり、音楽活動がかなり大変でした。練習が忙しすぎて本業のコンサルをする暇がない、なんて状況でした。でも、やっぱり音楽は楽しい。まだまだ指も動きます。目標は“生涯現役ミュージシャン”です。

このメルマガが発刊されるタイミングで、大野研究室の OB/OG 会が新宿で開催されますね(2 月 9 日)。来年はおそらく、大野先生の「退官記念」になると思いますので、最後になるかもしれない“通常の OB/OG 会”に、私も楽しんで参加したいと思います。

写真 1:クラシックピアノコンクール(神奈川県民ホール、2024 年 8 月)

写真 2:早稲田祭ライブ(1989 年 11 月)

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【リレーエッセイ 中堅の部 松元貴志】

2014 年修士卒の松元です。

先日大野先生から通常の堅いやつではなく、趣味や推しの話だけ書いた原稿でお願いしますということでしたので趣味について書きます。

私のあとは、阿部さん、原さん、戸田さん、大造さん(中堅枠)の順番で毎月書くとのことで楽しみにしています。

趣味は多数あるのですが、1 つにライブ観戦があります。

ライブ観戦は野球やサッカーなどのスポーツ、M-1 やよしもとなどのお笑い、洋楽、KPOP などの音楽に行っております。それぞれ 3 種類について抜粋して書きます。

野球

10 月は野球観戦に 5 回ほど行きましたが、過去最高の月といってもいいくらいの観戦でしたので伝えさせていただきます。通常はサッカーのほうが見に行くのですが直近は野球が多かったので野球について言及します。

青木宣親引退試合

ヤクルトファンではないのですが早稲田大学出身の青木宣親が好きなので引退試合を見に行きました。チケットがとれずアウェイ席での応援でしたが、アウェイも青木宣親を暖かく応援していました。

青木の引退スピーチが本当に素晴らしく、感動して泣いていました。引退試合のスピーチで観客が泣くことは熱狂的ファンを除きそれほど多くはないですが、青木の引退試合はアウェイ席の観客の半数を泣かすくらいの素晴らしいスピーチでした。

心から何かに打ち込んだ人からでないと出てこないメッセージで心震わせる内容でした。

クライマックスシリーズ巨人 VSDeNA

同じ鹿児島県出身で年齢も近い戸柱を応援していたので見に行きました。DeNA は負けると思って、試合がどうせ行われないだろうと思い 5 戦目と最終の 6 戦目は後輩と一緒にバックネット裏の一番高い席をとっていたのですがまさかまさかの展開で試合が開催されることになり高価なチケット代でしたが価値のある試合でした。

戸柱は開幕時は松尾汐恩などにも押されて 4 番手捕手でしたが怪我もあり、クライマックスシリーズは先発で、日本シリーズに至るまでほぼすべての試合でマスクをかぶっていました。そしてヒットが出ない均衡した試合のなかで貴重なヒットも放ち素晴らしい試合でした。

6 戦とも競った試合で、2-0,2-1,2-1,1-4,0-1,3-2 という結果で過去最高のシーソーゲームといえます。

番狂わせ的なものが起こると会場が盛り上がるので、現地で非常に盛り上がりました。

日本シリーズは DeNA が勝つと思わず東京ドームで応募していたのでチケット入手に困りました。

日本シリーズも友達の友達の友達がチケットを譲ってくれて横浜 DeNA の本拠地で無事見ることができましたが、ソフトバンクの投手と打線に勝つと思っていませんでした。

本当に何があるかわからないなと思い興奮したことを覚えています。

M-1

お笑いが好きでヨシモト∞ホールやルミネ the よしもとや神保町などに観に行っていますが、多くの方がご覧になったであろう M-1 も観に行きました。

3 回戦を 2 回、準々決勝、準決勝を現地観戦しました。特に準決勝は組数が多い関係で決勝よりも面白くプラチナチケットとなっていますが、2 年連続で当たりました。しかも今年は 3 列目で目の前で見れました。

ちなみに M-1 は人気が加速した影響で準々決勝から 1 枚しか申し込めず、2人で来る人はいません。

1 回戦から準決勝まではあまりご覧になられる方いないと思うので少し説明します。準決勝までは放送作家が審査員(+朝日放送の方)で、プロのお笑い芸人の審査員とは見ている観点がやや異なります。

素人と放送作家とお笑い芸人で見ている観点が違うことから決勝進出者の選定にはやや意見が割れます。

私も自分で得点をつけていましたが、決勝進出予想は 6/9 しかあたっておりませんでした。決勝は無理だろうと思ったコンビが進出するなど、素人と放送作家では見る観点がここまで違うのかと感じることもあります。

また準決勝までは、お笑いオタクも多く、多少むずかしいネタやお笑いをわかってないと笑わないネタでも爆笑が起きるので、準決勝でうけても決勝では盛り上がらないことがあります。

準々決勝では早稲田大学のお笑いサークル LUDO 出身のラパルフェが大阪含めたすべてのコンビより圧倒的なウケでしたが、準々決勝で落ちています。(本人も観客も面白いが通過しないとわかっているネタ)

このように M-1 も競技化が進み、対策が必要になってきました。

優勝した令和ロマンなどは傾向と対策がすごく、圧倒的な成果を出していました。

2023 年の令和ロマンは準決勝で唯一ネタを温存し、決勝 2 本は違うネタを繰り出すという今までにはなかったことをして、M-1 ファンを驚かせました。準決勝では渾身のネタを繰り出すのが定説ですが、準決勝と決勝の観客の重複を考慮したと言われています。

事実、準決勝と決勝の観客がかぶっているので初見ではないネタはうけにくくなります。 2025 年の大会も楽しみです。

KPOP

音楽は洋楽も邦ロックなども聞きますが、直近は KPOP を聞く事が多いです。ほぼ毎月行っています。

KPOP は表彰式の類が多く、そのなかでも人気の 2024 MAMA AWARDS に行ってきました。1 日目がアメリカ、 2、3日目が日本で行われるものです。(大阪の京セラドームで金曜からあったので会社を休んでいきました。)

今年の MAMA AWARDS は、BIGBANG のG-DRAGON および他の2人のメンバーが参加する噂が流れていたことから転売サイトでも出場日はチケットが高騰していました。

実際に登場したときは会場が割れんばかりの音ですごかったです。通常 KPOP イベントは若い世代が多いのですがBIGBANG が出たことからやや年齢高めの世代も多かったのが特徴でした。

ちなみに最近は転売対策が厳しく、すべてのチケットが購入時点で名前の紐づけが必要で、2枚買ったらもう1枚を譲るなどができないシステムです。厳しいです。

実際に入れない人が周りにいました。(男性はなぜか確認されにくい)

日本勢が押されているかというとそうではなく、エイベックス所属で韓国式で5年間の修行を経て、デビューした XG は韓国や海外のみで活動し、高い人気を得ています。XG はエイベックスアカデミー東京校の史上最高傑作だと思っています。XG のように全員日本人であるのに日本で活動していないのは今後増えそうです。

紅白歌合戦でもトップバッターをつとめた ME:I などは吉本興業の合弁会社です。

いずれにしても韓国式のトレーニングによってアジアおよび世界で通用する口成ができているので、口成の領域で日本が劣っているのは事実です。

1 月も2月も3月も見に行く予定なので楽しみです。

最後に

他にも趣味はあるのですが、なぜ 1~3 のことを書いたかというと理由があります。

私は現在、マーケティング支援の会社を経営しており、スターバックスやマクドナルドや GODIVA や LIPTONといったグローバルブランドから日系の化粧品会社や鉄道会社、航空会社、総合商社といったクライアントに対して、マーケティング特化のコンサルティング事業を行っております。

マーケティングに関心が増えたことからマーケティング特化のコンサルティング市場ができてきたため、その市場成長にのって会社も成長しています。

普段から自分の趣味の話を取引先含めて発信していたら、

1)の野球は某プロ野球チームから法人営業のためのブランド認知支援の相談や、2)の M-1 は朝日放送の方をご紹介いただき、マーケティング支援のお話を進めていたり、3)は新興 KPOP 事務所から日本進出のマーケティング支援の打合せが直近はじまったりと、趣味が仕事になる機会が増えてきました。

熱量高く趣味に打ち込んでいると相手にも通じて、この人ならできそうと思ってくれるのでお仕事につながっているのだと考えています。

今後も趣味を仕事にできるようにがんばっていきます。

マーケティングで課題がある場合はぜひご相談ください。BtoB、BtoC ともに半分ずつやっており、特に BtoB 領域は競合もいないことから事業が伸びています。

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【リレーエッセイ 若手の部 淀名和優樹】

皆さま、はじめまして。そうでない方はご無沙汰しております。2021 年学部卒の淀名和優樹と申します。

同期の小河原さんからバトンを受け取りました。小河原さんとは今でも遊ぶ仲です。卒業後も気軽に連絡をとれる関係が続けられてとても感謝しています。

バトンが渡ってきてから、卒業論文のことを真っ先に思い出しました。

研究テーマは『商品とキャラクター間のイメージの合致が消費者の購買意欲に与える影響』でした。上記テーマに決めた個人的な理由は、「 自分の好きな物事を入れた題材で研究がしたい!」 という目標があったためです。当時はキャラクターを用いることの法的な課題など、研究を形にする中で大野先生をはじめとする先生方や先輩方には大変ご迷惑をおかけしました。また、ご指導いただきありがとうございました。

※余談ですが、私の地元である牛久市が最近とあるアニメの聖地になりました。アニメキャラクターのコラボパッケージ商品が地元の施設で販売されています。「ファン以外で買いたいと思う人、そんなにいるのかな?」と、当時の研究テーマを思い浮かべていました。

さて、本題に入るのが遅くなりましたが、僭越ながら近況等を以下に記載いたします。

拙い文章で大変恐縮ですが、読んでくださる方がいれば幸いです。

■近況∶社会人 4 年目

私は、2021 年 4 月にキヤノンマーケティングジャパン株式会社に入社しました。

学生時代に学んだことを活かせる可能性が高いデータサイエンティスト職を希望していましたが叶わず、IT ソリューションのプリセールス部署に配属となりました。約 2 年間、損害保険会社や信託銀行などの金融機関を対象に、事務作業効率化提案や動画マーケティングによる認知度向上提案および導入に携わりました。

しかし、とあるお客様でのプロジェクト中に担当営業が急な事情でいなくなったことで、昨年から私が同顧客の担当営業になる形で営業部へ異動となり現在に至ります。

■過去の心境

当初希望した職種からは離れた職種/業務が多かったため、悶々とした気持ちが続いていました。

偶然長期間のプロジェクトに参画していたため、「まずはこのプロジェクトをやりきってから考えよう……」と思い日々仕事をした結果、良い出来事が二つありました。

一つ目はお客様の課題解決を実践できたこと、二つ目は、その年の社長賞を受賞できたことです。自分が新人の頃から関わってきたプロジェクトを通じて、社内外ともに成果を残せたことは非常に嬉しい出来事でした。

■現在の心境

今回、メールマガジン執筆の機会をいただいたタイミングで、「なぜ営業をやりたくない自分が続けることができたのか?」を改めて考えました。(終始運が良かった、というのが大きな理由ではあるのですが……)

自分の中での結論は『没頭できる何かがあったこと』でした。

弊社のプリセールスは、幅広いお客様に対して提案をする場面が多いです。一方、担当営業になってからは、特定のお客様のことを考えて提案を組み立てることが必然的に増えました。個人的にはお客様のあるべき姿を実現することに没頭することができ、受注/ 売上という成果につながりました。学生時代の研究も、自分が関心を持っている要素(キャラクター)を組み込むことで主体的に考えて動くことを実践できていたのかもしれないと感じました。

ここまでの学びとして、現在の働き方において、下記 3 つが重なる部分で活動できることが良い結果とやりがいが生まれる要因だと考えています。

相手(お客様)が求めていること

自社が強みとして実行できること

自分が関心を持っていること

■今後に向けて

上述の 3 つの要素において、『1.』と『2.』は自外的要因であるため、何か状況を変えるならば、『3. 自分が関心を持っていること』を工夫する必要があります。

ただ、関心領域が狭いことが今の自分に足りない点です。例えば、事務業務効率化分野では、課題の特定から提案/実行まで自分の中ではイメージできる物事が多いように感じられます。一方で、その他の分野では、あるべき姿は何なのか、何が目的なのかが曖昧なままで、まだ上手く物事を進められないことがあります。

現在の環境から移動する手段も検討していますが、現状自分が強みとできることはかなり少ないため、まずは自分の関心領域を広げる努力をしていきたいと考えています。

■最後に

自分の関心を広げるプライベートな活動の一つとして、ミラーレス一眼カメラを購入し風景写真を撮るようになりました。添付は、金沢の一人旅で撮った写真です。今は「写真がもっと上手くなりたい」という新たな目標もできました。仕事面でも熱中できることを増やしつつ日々邁進していきたいと思います。

次回は、卒業後に会話する機会があって飲みにも行った今町航さんにバトンを繋ぎます。ここまで読んでくださった皆様ありがとうございました。

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◇◆ 編集後記 ◇◆

「e-OHNO MAIL NEWS 第 244 号」はいかがでしたか。

e-OHNO MAIL NEWS で大野研 OB・OG へ発信したい情報等ございましたらお寄せください。お待ちしております。