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e-OHNO MAIL NEWS 第 247 号 2025/04/30
http://www.ohno.mgmt.waseda.ac.jp/
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こんにちは。今月号の e-OHNO MAIL NEWS の編集を担当致しました、M2 の王一欽と申します。
今回のメールマガジンは、以下のコンテンツでお送りいたします。
- 今月号のコンテンツ■ (敬称略)
【1】麻雀のススメ 大野高裕
【2】リレーエッセイ第 79 号
(シニアの部) 横山明彦
(中堅の部) 原遼太郎
(若手の部) 市川雄太
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【麻雀のススメ 大野高裕】
大学院授業で「技術系経営幹部講話」という早大理工ご出身の経営者の方々にオムニバス形式で登壇していただいています。先週、山本康雄さんというタカハタという小さいながらも高度技術に特化したメーカーの社長さんにご講話いただきました。彼は私のご縁から、現在、早稲田ラグビーの最大規模のスポンサーとしてご貢献いただいています。昨シーズン、あと一歩で全国優勝というところまで行けたのも、ひとえに山本社長の物心両面でのサポートがあったから、というのは過言ではありません。
その山本さんのご講話の中で、私と月一で麻雀の卓を囲んでいる話となり、さらには「麻雀と経営の共通点はたくさんあるんだよ」と語られました。そう言えば私も授業中、「一回一話」という毎回押し付けている「人生訓」の中で「同じ話をしているな」と思い、昔、このメルマガエッセイに書いた気がして検索してみました。すると、メルマガには出てこなかったのですが、「経営計画」の授業資料 2019 年に授業で使っているpptではなく、Word文書で発見できました。山本社長の話、そしてサイバーエージェントの藤田社長も同じことを言っているので、これはきっと私の話もあながち外れていないと思います。もう 6 年も前の文章ですが、まだOB/OG の皆さまにこの大野研メルマガでご披露していませんでしたので、この 2025 年 4 月号でご紹介させていただこうと思います。A4 版で 6 ページとちょっと長いのですが、ざっと斜め読みしてもらえるとうれしいです。
一回一話(実践・行動編)
第 11 回テーマ:麻雀のススメ ~ 経営者マインドの養成トレーニング ~
<解説編>
私が考える経営者マインド養成のためのトレーニングツールとして、麻雀と付き合う大前提は
① 賭けマージャン禁止
② 徹夜マージャン禁止
③ 喫煙・飲酒マージャン禁止です。
なぜなら、麻雀は高度な知的スポーツであるからです。アスリートが自分の競技をかけの種などにはしません し、健康管理優先で徹夜などしないでしょうし、ましてやスポーツ競技中に喫煙・飲酒などもってのほか、だからです。
ですから、私の「麻雀のススメ」はこの 3 つの禁止事項を守ったうえで取り組んでもらうことを大切な約束事項としています。
麻雀が経営と一致するところ、すなわち、麻雀によって経営者としてのマインドがどのように鍛えられるのかを 10 項目にまとめましたので、順に見ていくこととしましょう。
1.経営は与えられた経営資源で戦う
経営者に限らず、人は与えられた能力を活用して目の前のことに対して最大限のパフォーマンスを成し遂げることを運命付けられています。もっと自分のルックスがよければ、頭がよければ、足が速ければと願ったとして も、無いものねだりはできません。まずは目先、自分の持っている能力をいかに発揮するかの努力をしなければなりません。経営も同じです。あと現金1億円があれば有利な投資ができるのにとか、もっと優秀な人材がいれば技術があれば素晴らしい新製品を開発できるのに、などと思ったところで、無い袖は振れませんから、持っている経営資源で戦わざるを得ないのです。
麻雀はどうでしょうか? 麻雀はスタートで配牌13枚を手にします。これを見て、さてどのような手作りをしようかと考えます。見た瞬間に「ありゃ~、これはひどい。あの種類の牌がもっとたくさんあれば上がれそうだし、点数も高くなるのに」と思ったところで、やはり無いものねだりはできません。配牌13枚を見て、どうすればこの手で上がれるか、高い点数にできるかを必死で考えます。
2.経営は意思決定
さて、管理者もそうかもしれませんが、特に経営者は様々な経営的な意思決定を日常的に迫られます。日々、数多くのことを判断して決断しなければなりません。一つの案件に対して、様々な情報を得てこれを分析し、どの案が最も利益を生み出すのか、失敗が少ないのか、そうした判断基準で選択すべき案を決定します。一言で言えば、経営者の仕事は「決断する」ことに尽きるといっても過言ではないかもしれません。そして後悔しないことです。
麻雀では牌が裏返しになっている「山」から1枚の牌を持ってきて、どれかを捨てるという意思決定を行いま す。上がる、あるいは高得点のためにはどれを捨てるのが最も有利かという判断基準で捨てるべき牌を決定し実行します。麻雀もやることは、一言で言えば「捨てる決断」でしょう。そして後悔しないことです。
3.経営は環境変化に対応する
ところで、経営者は今日、意思決定したことを来年も同じように決定できるでしょうか?答えはNOです。なぜなら経営環境が変化しているからです。自分の持っている経営資源は変化します。たとえば従業員が入れ替わったり、取扱商品が変わったりという自分自身の変化もありますし、また景気動向やライバル企業、消費者動向の変化など、外部環境の変化もあります。内部環境・外部環境の変化によって状況は一変していますから、意思決定で選択すべき最適と思われる案も違ってきます。
一方、麻雀は4人で行うゲームですが、自分の順番が来ると1枚を山から取ってきて(ツモ)、その牌を含めて自分の持ち牌から1枚捨てます。ですから、自分の順番が来るたびに、自分の持っている戦いのための「経営資源」は変化していくのです。また、自分の捨てた牌を他の3人の競技者は「ロン」といって上がることができます。当たられてしまうと、その点数をすべて自分が支払わなければなりませんから、これはゲームの負けに直結する大変なことで、極力避けなければなりません。他の競技者の「経営資源」もツモの度に変化していきます。ですから1回前に自分が捨てた牌では「ロン」されなくても、次のツモの時には「ロン」されてしまう可能性もあるのです。つまり、麻雀もツモの度に内部環境・外部環境が時々刻々と変化していくのです。
4.経営は確率的に検討する
経営には最適な案を選んだからといって、結果が必ずしもよい結果になるとは限りません。たとえ優れた新製品を作って、消費者への事前調査でも好反応だったとしても、必ずヒットするとは限りません。それはすべてが不確定だからです。確定しているものなど何もありません。しかし、経営では成功する回数を多くすることが必要ですから、毎回の意思決定での成功確率がなるべく高くなるように、様々な要因を分析して確率的に最適と思われる候補案を作ります。
麻雀においても、山から1枚ずつ牌を持ってくるのですから、必ずこういうことが起こるということはなく、常に確率に支配されています。いい手を作ったとしても上がれるとは限りません。欲しかった牌が最後まで山の中に埋もれているということはしばしば起こります。しかし、なるべく多く上がるためには、確率的に最も高い手を作っていくことが求められます。
これが将棋や囲碁ではまったく違っています。少なくとも自分の打つ手はすべて確定的で確率には支配されません。したがって、自分で間違えない手を打ちさえすれば、その腕前に応じた結果を得ることができます。しか し、麻雀と経営はそうではありません。偶然性が結果に大きな影響をもたらすのです。
5.経営はハイリスク・ハイリターン、ローリスク・ローリターン
経営において高い収益を得ようとすると、一般的にそれは確率的に成功が難しいので、ハイリスク・ハイリターンとなります。逆に低い収益でも良いならば、その成功の確率は高くなり、ローリスク・ローリターンとなります。世の中にローリスク・ハイリターンはありません。おいしい話がころがっているわけがなく、それはともすると詐欺に引っかかるケースに該当します。
麻雀でも高い点数の手役を作ると、上がれる確率は低くなります。逆にポンとかチイとか鳴いてしまえば安くなりますが、手が早く進んで上がりやすくなります。麻雀もやっぱり基本的に、ハイリスク・ハイリターン、ローリスク・ローリターンなのです。
6.経営はいざという時に勝負に出る
しかし、経営でもローリスク・ローリターンばかりでは業績を上げることも企業を発展させることもできませんので、ある時にはハイリスク・ハイリターンの勝負に出る時があります。麻雀でも安い役ばかり上がっていても、最終的に勝利者になることはできませんから、状況に応じては大物手を狙っての勝負に出る必要があります。何が起こるかわからないからと言って確率だけを考えてはいけないことは経営も麻雀も同じです。まさに決断力が両者ともに問われるのです。冷静で論理的な状況分析を行って、リターンを高めつつ、成功する(上がれる)確率を高くする算段をする。そしてそれがどのタイミングなのか?これを的確に判断すること、つまり勝負勘が求められます。
麻雀がプロ並みに強いサイバーエージェントの藤田晋社長は「経営も麻雀も、左脳(論理性)と右脳(直観)のキャッチボール」と言っています。藤田さんのように実績のある人の言葉だと説得力がありますね。
7.経営は失敗を前提として強くなる
どんなに優秀な経営者でも百戦百勝という人はいません。どんなに最善を尽くしたつもりでも、事業がうまくいかないことは多々あります。それは経営が不確定な世界で動いているからだけでなく、自分の想定外のことが生じるからです。想定外というのは自分の考えの範囲に入っていなかったことを指しますが、これはその時点での自分の想定能力の限界を示しています。ですから、失敗するということは成長の機会が与えられていることにほかなりません。アメリカのベンチャー経営者はいかに多くの会社をつぶしたかで評価されるそうです。成功ばかりしているベンチャー経営者は信用できず、むしろ会社をつぶしたとしても、これを糧にして次に会社を作りチャレンジできる、そうした能力やメンタリティが信用につながるのだそうです。
麻雀は毎回上がることはできません。上がれないだけでなく手痛い振り込みをしてしまって、点棒をどっさり持っていかれることもしばしばです。自分の想定の範囲を超えて、読みきれないような手を相手が作っているなどはしょっちゅうでしょう。あがれなかったり、振り込んでしまうたびに、自分の限界に気づいて、失敗と悔しさを糧にさらなる能力アップを図っていく。これも経営と共通することでしょう。
8.経営には失敗を織り込む必要がある
経営では失敗することが前提ですから、最終的に成功するためには、失敗を経営の中に織り込んでおく必要があります。成功したら失敗への備えをし、失敗しても最小限にとどめる準備をしておく。失敗したからといって悲観せずに、必ず成功するチャンスがあるというマインドセットを持ち続ける。すべてをポジティブに捉えて行動する。そうしたことが大切です。
麻雀でも最終的に勝利者になるためには、一つひとつの勝負は大切ではあるものの、大きな流れを読むことが必要です。たとえ上がりが続いたとしても、すべて勝ち続けることはありえないので、次からはどのように防御にまわるか、あるいはたとえ、ここで振り込んだとしても、相手の手を読んで「何点くらいで収まりそうか」などを冷静に分析します。そして、どんな状況であっても最後まで勝負を捨てない。トップが無理なら2番手で。2番手がダメなら何とか3番手に上がろう。ラスだとしても少しでも点数を回復しよう、と諦めないことが、特に魚谷ゆうみ先生(M リーガー:私たち夫婦の師匠)のような麻雀トッププロを見ていると感じさせられます。
9.経営にはライバルがいる、味方がいる
企業にはもちろん競争相手がいます。ライバルの動向を念頭におきながら常にどのような手を打っていくべきかを考えるのが経営の基本になるでしょう。一方、企業にとっては周りがライバルばかりでなく、味方も大勢います。特に、最近ではバリューネットワークという企業連携の考え方が主流になっていますから、どこと手を組むのかということがきわめて戦略的に重要となっています。コア・コンピタンスとアウトソーシングという言葉で示されるように、企業が自身の何を強みにして伸ばしていくのか、一方ですべてを自前でやるのではなく、他者の力を戦略的に活用することはもう常識化しています。
麻雀でも4人でゲームをしているのですから、競争相手がいるのは当然で、せっかく自分としては最高のいい 手、役満・国士無双の十三面待ちをテンパイして、「もう、完璧!」とうっとりしているところに、「ツモのみ、千点」で上がられた時には、もうがっかりでショックは大きいものがあります。独りよがりにはできないのが麻雀の面白さです。戦いですから、何とか勝ちたい。そうなると、たとえばトップに立っている人の親の時には、残りの人たちは、何とか親を早く終わらせようと、安い手でも早く上がろうとしたり、ツモ上がりをすることで親に多く払わせるとか、親が振り込む「当たり牌」の待ちになるような手づくりをするなど、勝負への様々な考え方やそれに対応した方法がいろいろとあるのです。
また一人で残りの3人と戦うばかりでなく、つまり自分以外がライバルということばかりでもありません。たとえば、自分の点数がよくない状態で何とかまだまだゲーム数を残したいと考えた場合に、もしも親がテンパイしないで流局となって親が交替すると、それだけゲーム数が減ってしまうことになります。そこで、何とか親がテンパイできるようにと、親がポンやチイができそうな牌をあえて選んで捨てる、などという戦術もあります。ある時は当面のライバルであったり、ある時は味方であったりと。麻雀は4人でゲームを作っているのだということをつくづく思い知らされます。特にプロの対局を見ているとそれを強く感じます。ここにも経営と麻雀の共通点を感じます。
今回の最後に、経営マインドを養うのに、経営を実践するよりもすぐれているところを述べたいと思います。それは・・・、
10.麻雀は経営の10万倍の経営マインド養成体験が積める
企業での一つの事業が1年で結果が出るとします。一方、麻雀は1時間で12,3局の結果が出ますから、もしも麻雀を1年間寝食忘れてやり続けたとすると、365日×24時間=8760時間やることになり、その回数は12回/時間×8760時間=117,120回となります。つまり、麻雀の局1回を1つの事業と捉えれ ば、麻雀によって経営的な経験を10万倍のスピードで積むことができると言えます。これは計算のお遊びでしかないと笑われてしまうかもしれませんが、しかし、麻雀が極めて時間効率のよい経営マインド養成の方法であるということを示しているのではないかと思います。
以上のように、麻雀は経営の縮図です。ですから、麻雀は経営者マインドの養成に役立つのです。さらに、前出のサーバーエージェントの藤田社長の言を借りれば、「麻雀は人生そのもの」と捉えることもできます。人は努力すれば絶対に成果や成功が得れるというものではない。運・不運がつきまといます。しかし、不断の努力しなければ報われないし、そして失敗から学び、その経験値を活かすことでトータルでの成功や幸せをつかむことができます。まさに人生も麻雀そのものですね。麻雀は人生のシミュレーションといえるでしょう。
麻雀に決して過度にのめり込むことなく(仕事でも、のめり込んで「中毒」になると決していいことはありません)、節度を持って楽しみながら「人生ゲーム」を鍛えるトレーニングツールとして取り入れてみてはどうでしょうか。
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【リレーエッセイ シニアの部 横山明彦】
1995年院卒の横山です。現在は縁あって米国ワシントン DC にある国際通貨基金(IMF)に勤務していま す。IMF は国際通貨金融システムの安定を目指して活動している機関でして、その機能は加盟国への融資、サーベイランス、技術支援の三つに大別できます。このうち、サーベイランスというのは世界の経済と金融の情勢をモニターし、加盟国に政策に関する助言を行う活動です。私が属しているのは金融資本市場局というところでして、主に金融市場のサーベイランスを行うチームで働いています。最初からこのキャリアを目指していたわけではなく、学生時代には銀行に就職した先輩方の話をきっかけに金融業界を目指し、外資系金融機関に就職して1 4年ほど市場部門で働きました。若いうちに一気に稼いであわよくば早期引退、などと考えていましたがそうもいかず、その後、定期任用で財務省に転職し、国際局為替市場課にて数年間勤務、その間に IMF に応募する機会に恵まれて現在にいたります。IMF は東京にもアジア太平洋地域事務所(OAP)というオフィスを構えていまして、IMF への就職を考えてる方に向けての情報発信も行ってます。最近では働いている日本人スタッフの業務の内容、仕事の醍醐味、キャリアパスなどについてのインタビューを掲載しているので詳しく知りたい方はぜひ読んでみてください。私も下の方に載っています。
https://www.imf.org/ja/Countries/ResRep/OAP-Home/japanese-staff-at-imf
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【リレーエッセイ 中堅の部 原遼太郎】
2013 年学部卒の原です。
松元さん→阿部さんとパスを繋いでいただきました。フランクに趣味や推しについてのみ語ろう企画です。私の後は、戸田さん、大造さん(中堅枠)の順番で続くとのことで楽しみです。
私は今年で35歳になりますが、先々のことを思案することも増えたので、「大好きなこと」と「これから好きになっていきそうなこと」という2テーマでお送りします。
■埼玉西武ライオンズ(大好きなこと)
プロ野球チーム埼玉西武ライオンズが大好きです。
幼いころ松井稼頭夫選手の虜になり野球を始めて以来ずっとライオンズを応援しています。
野球については大逆転が起こりやすい競技性、毎日開催できるというコンテンツ力の高さ、応援団主導で一体感を作りながら盛り上がっていく文化など、魅力的なスポーツだなと思っています。
何万人の観衆の前でミスが許されない状況で働く仕事なんてなかなかないですよね。大舞台で震えていたり緊張してストライクが入らなくなる選手がいるとこちらまでハラハラしてきて手に汗握りながら応援していることがあります。
そんなプロ野球の1チームである埼玉西武ライオンズについて話したいと思います。
〇埼玉西武ライオンズ
応援するようになったきっかけはカッコいい選手(イケメンの両打ちショート)がいたからですが今ではすっかりチームのファンになりました。
ライオンズはかつては黄金時代を築き 25 年連続Aクラスという記録を持っていますが近年はFAや海外移籍による選手流出が相次ぎ苦戦しています。去年は断トツ最下位でした(号泣)
チーム運営のスタンスとしては”去る者追わず”というスタンス(のよう)です。上述の通り多くの選手が流出していますが、マネーゲームに参戦するのではなく次の選手を口てていくという方針に応援し甲斐を感じています。
6年前リーグ制覇した際に、スタメン全員が生え抜き選手の強力打線だったときは本当に気持ちよかったです。
そのメンバーの大半がいなくなってしまいここ2年ほどは苦しみましたが今年はまた新しい目が出てこようとしています。
とはいえファンとして応援していた選手が敵チームに移籍するのは悲しいので、ファンクラブのハイランクプランで入会し、グッズを購入し、西武鉄道を利用して現地で観戦し、現地ではできるだけ多くのビールを飲み、息子向けには西武線のプラレールも買い、少しでも金銭面で貢献していこうとしております。
私の場合はライオンズでしたが、推しへの出資は惜しまないというのは共通の価値観かなと思います。皆さんじゃんじゃん推し活していきましょう!!
■塩づくり(これから好きになっていきそうなこと) 35歳になり先々のことを考えることが増えました。
キャリアについてもそうですが、年齢を重ねた先で自分はどのような地で何をしていたいのかなとぼんやりと。
そんな折、たまたま天然塩職人の方の動画を見ることがありました。 四国の海沿いの地で天日干しをしながらオリジナルの塩を作っていて、毎日手で塩水に触れその感触から揉みこみを増やしたり調整するそうです。そうすることで結晶化する段階でフレーバー(例えばトリュフとか)を織り込むことができ、溶けることで味の変化を楽しめる塩ができるそうです。
さっぱり意味がわからなかったのですが面白そうな世界だと感じてしまいました。笑
もともと日光を浴びるのは好きな方なので、個人的な相性も悪くないなと思っています。
塩についての学び、コンセプトつくりや土地選び、設備や材料調達、 製法の確立・改善など思いつくだけでも面白そうだなと感じています。前回の阿部さんの投稿(クラフトビールつくり)にもありましたが、仕事としてやるのではない体験ができるのではと思っています。
こうして今回文章にする機会をいただき、改めて面白そうだよなと感じております笑

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【リレーエッセイ 若手の部 市川雄太】
皆さま、はじめまして。
2021 年学部卒の市川雄太(いちかわゆうた)と申します。
同期の今町くんよりバトンを受け取り、初めてリレーエッセイを執筆させていただきます。今回は大学時代の思い出と、仕事、趣味について記載します。
①大学時代の思い出(サークル)
大学時代は早稲田祭運営スタッフ(企画・運営・実行委員のような組織)として、早稲田祭の企画・準備に追われる日々を過ごしていました。研究室に配属されたのは B3 の秋でしたが、ちょうどその頃も 11 月頭にある早稲田祭のことで頭がいっぱいだったのを覚えています。
その年の私の担当はアーティストライブ企画で、完成したての早稲田アリーナにきゃりーぱみゅぱみゅや BiSHをゲストとして呼んでライブを行うというものでした。一見きらきらした楽しい活動に思えますが、運営スタッフとしてやることは地味で辛いものも多いです。例えば、早稲田アリーナをライブ会場に変えるために様々な業者(設営・音響・電源等)にお願いしますが、学生なので信用もなく断られ続けますし、早稲田祭当日も動線管理や警備といった地味な仕事が中心です。それでも最後までやっていたのは「やりがい」と「仲間」が大きかったからでしょうか。なんだかブラック企業みたいなことを言っていますが、当時は本気でそう思ってました。
ちなみに、早稲田祭運営スタッフは大学側からの支援を受けていないので、まずは資金集め(企業・OB・参加サークル等)から始まりますし、不足分は自腹です。約 600 人の縦割り組織で経理部、総務部、人事部までありましたし、小さいブラック企業(?)だったのかもしれません。当然、無給です。
②大学時代の思い出(卒業研究)
そんな早稲田祭を終えて、次に待っていたのは卒業研究でした。テーマは自由でいいよとのことだったので、音楽を聴くのが好きな私は音楽関連でテーマを決めました。最初は「音楽サブスクリプションサービスが CD やライブチケットの購買行動に与える影響」として、サブスク未解禁のアーティストがサブスクを解禁したら、CDの売り上げはどれくらい低下するか、ライブチケットの売上等に影響するかを研究しようとしていました。しかし、その後数か月で続々と様々なアーティストがサブスクを解禁したこともあり、サブスク自体にも大きな課題がなく、何のために役立つ研究なのかが見えにくくなり、テーマ変更したのを覚えています。(あれから 5 年ほどたった今となってはサブスク解禁していないアーティストはほとんどいないのでテーマ変更は正解だったかなと思います。)
結果的に「ダイナミックプライシング導入による音楽ライブチケット販売のシミュレーション分析」というテーマで卒業研究をしましたが、ダイナミックプライシングという分野の論文がほぼすべて英語、かついくら読んでも活用できそうなものが見つからず、B4 の 4 月~6 月ごろに辛かったのを覚えています。やりたいことは明確なのですが、HOW が難しかったです。大野先生や先輩方からご助言をいただきながら、PSM 分析を活用したマルチエージェントシミュレーションをするという HOW が見つかり、なんとか研究を完了できました。
大したことではないのですが、今でも覚えていることがあります。HOW が見つかり始めたころに「その研究の新規性は何か」と先輩から指摘をいただきましたが、様々な論文を読んでも背景・目的・手法など類似している研究はなかったため、自信満々に「全部なので、新規性の塊です」と答えたところ、それなりの笑いが起きました。今までの過程を見ていれば伝わるだろうと思い、「既存の研究はここまでを扱っていて、この題材を扱った研究はないので、ここが新規性だ」という説明を私がしていなかったので私に非があるのですが、何をどう伝えるかの重要性を改めて感じました。
その後無事に大学を卒業したのですが、ちょうど B4 の年に新型コロナウイルスで授業やゼミも基本オンラインになってしまったので、研究室にもあまり行けませんでしたし、同期とも密なコミュニケーションがあまり取れなかったのが心残りです。
③仕事
2021 年に卒業してから、野村総合研究所という会社で働いています。
入社以来、システムコンサルタントとして、製造業、運送業、サービス業などのお客様の基幹システム刷新のご支援をしています。システム刷新の企画・計画からベンダー選定までの経験が多く、いわゆる「V 字モデル」の要件定義よりも前の工程になります。現行の業務・システムを可視化して、課題は何か、将来的にどのような業務に変えたいか、そのためにシステム機能としては何が必要になるかをお客様と議論して決めていくような仕事です。
弊社のコンサルは複数プロジェクト掛け持ちなので、長時間労働が当たり前になりますが、それは早稲田祭運営スタッフで慣れていたこともあり、意外にも楽しく仕事できています。常に掛け持ちかつ、各プロジェクトも短いと 3 か月、長くても 1 年程度で終わるので、頻繁に部署異動しているような体感ですし、毎日新鮮で面白いなあと感じています。
私は昔から論理的というよりは直観的ですし、IT も得意なほうではなかった(卒論のシミュレーションのコーディングにも苦戦)のですが、結果的にシステムコンサルタントという仕事を選んで良かったです。
就活を始めたころはコンサルタントになる気は全くなく、ありとあらゆる業種のインターンシップに参加していました。50 社のインターンに行ったのですが、その中で一番面白かったのが弊社のインターンでした。最終的に内定をいただいたのも弊社とテレビ局という、珍しい就活でしたが、約4年働いた今、正解だったかなと感じてます。
④趣味
音楽を聴くのが好きです。サブスクの研究をしようとしていたくせに、CD で聴くのが好きで、CD・DVD やスピーカー、音楽雑誌が大量に家にあります。
アーティストでいうと、音楽好きになったきっかけのMr.Children が一番好きです。オタクですし、Wikipedia 並みに詳しい自信があります。
Mr.Children に限らず、ライブやフェスにもよく行っています。コロナ以降はライブチケットの価格は上がる一方ですが、ダイナミックプライシングは国内では未だあまり利用されていないので、もう少し深く研究してみたかったところではあります。
他の趣味では、海外サッカーを観るのが好きです。レアルマドリードというスペインのチームを 10 年ほど応援してます。応援するきっかけとなった選手(マルセロ)はつい数か月前に引退してしまいましたが、これからもこのチームを応援していきたいし、いつか現地で試合を観てみたいなと思っています。
添付の写真は、去年末のイニエスタの引退試合を観に行ったときのものです。東京でエル・クラシコ(レアルマドリードvs バルセロナ)形式となれば観に行くしかありません。イニエスタはライバルチーム(バルセロナ)の元キャプテンですが、そんなすごい選手が引退試合の場所として日本を選んでくれるというのはとても嬉しかったです。サッカー日本代表も強いですし、これから日本のサッカーがもっと盛り上がってくれたらいいなと思ってます。
私事でいえば、ちょうど今年の春に結婚することになりました。健康に気をつけながら仕事も頑張っていきたいですし、家庭も大事にしていきたい所存です。
さて、書きたいことを書きたいだけ自由に書いてしまいましたが、ここまで読んでくださりありがとうございました。
次回は同期の臼田くんにバトンを渡します。

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◇◆ 編集後記 ◇◆
「e-OHNO MAIL NEWS 第 247 号 イベント特集号」はいかがでしたか。
e-OHNO MAIL NEWS で大野研 OB・OG へ発信したい情報等ございましたらお寄せください。お待ちしております。