e-OHNO MAIL NEWS 第147号

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e-OHNO MAIL NEWS 第147号
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今月号のe-OHNO MAIL NEWSの編集を担当させて頂くこととなりました、修士1年の山崎慎一郎と申します。

今月号のメールマガジンは、大野先生の原稿に加え、
B3のメンバーの自己紹介を掲載いたします。

■ 今月号のコンテンツ ■

【1】魂の修行、思い出、写真 大野高裕先生
【2】自己紹介 B3:杉浦裕文 B3:鈴木道大 B3:増尾彩夏 B3:水野寛之

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【1】魂の修行、思い出、写真  大野高裕 
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先月号で大学外の任意団体としての研究所「思い出づくり研究所」で所長をしていて、そこが『「思い出」を考える』という本を12月に私の監修で
発行すると書き、「買わなくていいので、書店で立ち読みしてくださいね」とお願いしました。ところが、発行費用不足の関係で、一般の書店には本が並ばないことがわかりました。ところが、私が執筆した「はじめに」の部分が、意外と評判いいので、図に乗ってその部分だけを今回抜き書きでご紹介させていただきます。内容としては「魂の修行、思い出、写真」です。ご一読いただければ幸いです。

「はじめに」   思い出づくり研究所所長  大野 高裕

 人生は、魂の修行である。生まれ出でてより修行は始まり、生涯を閉じることで修行は終わる。修行の目的は何か? 他者への貢献と感謝である。他者とは家族であり、友人であり、見知らぬ人であり、あるいはペット、動植物、山や川などの自然である。他のために為す。そして為せることに感謝する。為されることに感謝する。修行できることに感謝する。修行といっても決して耐えることや我慢することではない。人は生きていればいろいろな事象に遭遇せざるを得ない。その時にどういう心構えを持つかということに過ぎない。同じ事象、たとえば家族何かをしてくれた時に、それを「あたりまえ」と思うのか、「ありがたい」と思うのかの違いである。「あたりまえ」と思えば、それがなければ「不満」を生じ、「ありがたい」と思えば「満足」が生じ「感謝」が生じ、そこから他者への「貢献」が始まる。自然災害などに遭遇しても、それまでの日々の「あたりまえ」を「ありがたい」と思えるのか、「なんで私だけ」と不満に思うのか、その違いによって、そこからの人生への取り組みが決定的に違ってくる。さまざまな事象と巡り合って、そこから前に進んで、大自然も含めた他者への貢献や感謝に満ちた修行を完遂できるかどうかは、そうした心構えの有無が岐路となる。
修行とは体験することから始まり、体験の蓄積が思い出となる。思い出は体験の集積であり、修行のエッセンスとして心の強く残る残像となる。うれしかったこと、悲しかったこと、楽しかったこと、辛かったこと、自信がついたこと、心が折れそうになったこと、その形態は様々であっても、思い出は人生という修行の途中経過を振り返らせてくれる。そしてそこからさらに前へと歩むエネルギーを与えてくれる。
 年若き者は年若き者なりに、老年者は老年者なりに思い出を持ち、これをその後の修行に活かしていく。年若き者は思い出を見つめることで、これからの行き様の指針を見出すであろうし、老年者は思い出によって、これまでの人生、修業の総括をする。
 思い出は自分の心の内にしまってあり、時に応じてそれを取り出すものである。しかし、記憶は時とともに、いつの間にかあいまいとなり、忘れ去ってしまうことも少なくない。忘れてしまいかねない思い出を自分に代わって、蓄積し再生してくれる最も有用な「同僚」が「写真」である。写真は一瞬にして、自分をその写真を撮った時間・場所・状況に連れて行ってくれる。同じ写真、たとえば家族写真を見ても、家族一人ひとりが思い起こす思い出は異なっている。あるいは共通の思い出を想起して、共感し家族のきずなを再確認することもある。写真があるから、記憶をたどることができ、思い出を呼び覚ますことができ、自らの体験を確認し、また思い出を他者と共有・信頼関係を構築して、再び強い足取りで明日へと向かうことができる。
思い出づくり研究所では、思い出と写真の相互作用を研究題材としている。写真によってどのように思い出が鮮やかに蘇り、人生を、修行を実り多きものにするのか。思い出を大切にしたいから写真を撮る・見る。写真を撮る・見るから思い出が定着し、暖かく大切なものとなる。そうした思い出と写真の相互作用はどのように効果的に生まれるのか、維持できるのか。これを解明し、それを増進するための具体的なツールづくりをすることが、思い出づくり研究所の存在意義と考えている。
本冊子の著者紹介を見ていただけばわかるように、思い出づくり研究所のメンバーは多岐の経歴、職業、年齢の人々から構成されている。思い出に対しても、家族が中心であったり、旅であったり、あるいは人生全体を振り返る終活であったりと、さまざまな立場や視点、価値観で関わっている。研究所としても、決して一つの結論に収束させようなどとは考えていない。人生の過ごし方、修行の取り組み方が人それぞれでいいように、思い出に対する主張も、写真に対する考え方も、あるいは思い出と写真の相互作用も千差万別で構わないし、またそのほうが自然であり、それによってさまざまなアイディアが湧き出てきて、思い出と写真の効用による人生の豊かさの増進に役立つはずである。
各研究員は思い出と写真との相互作用について、思いの丈を各自の文章に盛り込み、世に問うている。根拠のあるものもあれば、思い入れが過ぎたものもあるかもしれない。しかし、研究所の刊行物だからといって、必ずしも純粋な学術書を目指したものではなく、世の中の共感や批判を得て、読者それぞれが、心に響いた部分を参考にして人生を豊かにするために役立ててもらうための本である。読後に、一つでも二つでも「なるほど、役立つかも!」と感じ取れていただければ、本冊子を刊行した甲斐があるというものである。

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【2】自己紹介
B3:杉浦裕文 B3:鈴木道大 B3:増尾彩夏 B3:水野寛之
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B3:杉浦裕文

はじめまして、新しく大野研に配属されたB3の杉浦裕文です。趣味は筋トレとサイクリングなどアクティブめですが、運動神経は皆無です。
配属されてまだ日は浅いですが、同期とは課題で切磋琢磨しながらも和気あいあいと楽しい雰囲気で過ごせ、先輩方は皆さん優しく面白くて安心しました。これからたくさんのことを吸収して成長しつつ、このいい雰囲気を継承していけたらと思います。
今後ともよろしくお願いします。

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B3:鈴木道大

はじめまして、今年大野研究室に配属された学部3年の鈴木道大です。中学高校ではスキー部に所属しており、大学でもスキーサークルに所属しています。
配属されて3ヶ月と日は浅いですが、大野先生や先輩方、やる気のある同期に囲まれて充実した日々を過ごしています。
今後もこの素晴らしい環境で研究やその他の活動に真摯に取り組んでいきたいと思います。
宜しくお願いします。

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B3:増尾彩夏

はじめまして。B3の増尾彩夏です。趣味は音楽鑑賞です!
配属されて3か月が経とうとしていますが、日々、大野先生や先輩方のあたたかさを感じています。そんな素敵な方々がいる大野研に配属されて本当によかったなあと思っています。
これからの限られた時間の中で、より多くのことを吸収して学んでいきたいです。よろしくお願いします。

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B3:水野寛之

はじめまして、今年大野研究室に配属されたB3の水野寛之です。
大学では、マジックサークルというステージに立って観客に手品を見せるサークルに所属しています。まだ、大野研に配属されたばかりで、わからないことも多く、これから研究の方も忙しくなっていくと思いますが、先輩たちが取り組んでいる研究や先生方のアドバイスを参考にしてがんばっていきたいと思います。迷惑をかけることもあると思いますが、何卒よろしくお願いします。

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◇◆ 編集後記 ◇◆
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「e-OHNO MAIL NEWS」第147号はいかがでしたでしょうか?
大野先生と研究室の現在の雰囲気を感じていただければ幸いです。

今後も「e-OHNO MAIL NEWS」をご愛読のほど、よろしくお願い致します。
なお、バックナンバーは大野研究室のHP内でもご覧いただけます。

第147号編集担当 山崎慎一郎

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「e-OHNO」は、大野研のOB・OGへ毎月17日に配信しています。
[大野先生への連絡先] ohno@waseda.jp
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発行元:早稲田大学 創造理工学部 経営システム工学科
早稲田大学大学院 創造理工学研究科 経営デザイン専攻 大野研究室

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