研究テーマ

研究テーマ

大野研究室では、主に『マーケティング・サイエンス』・『医療』・『ファイナンス』・『リアルオプション』という4つの分野を研究活動の柱にしています。
その内容としては、多変量解析や確率論を応用した理論研究、また実務に近い視点から問題解決を行なう委託研究など、多岐に渡っています。

マーケティングサイエンス

マーケティングサイエンスとは、マーケティング上の意思決定あるいは、意思決定支援を数理モデルを用いて行なう学問です。
具体的には、マーケティングにおいて重要な要素となる消費者行動や企業行動を数理モデルを用いて定式化し、新製品価格や新店舗の立地などの意思決定を行ないます。また、意思決定支援であれば、市場構造分析や消費者セグメンテーションなどがあります。
この際、必要となる数理的な知識は、オペレーションズリサーチ、データマイニングなど確率・統計の知識であり、これらを応用した実践的な領域と言えます。
マーケティングサイエンスゼミでは、実際の社会に役立つようなモデルを作れるようになることを目的とし活動しています。

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医療(休止中)

医療経営マネジメント班は、共同研究先の病院の経営課題を解決することを目的として活動しています。近年、医療班の学生の多くの研究テーマは、看護必要度や看護師配置に関するものです。
研究活動は、月1回程度、共同研究先の病院への訪問を行ない、現場の問題意識を伺い課題を決定します。医療経営という学問は存在しないため、従来研究が少なく、問題に対してどのようにアプローチするのかが、医療班にとって困難な点であり、また、ためになる(意義のある)点でもあります。従来研究では解決できなかった課題の解決方法を様々な切り口から提案します。

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ファイナンス

ファイナンスでは、大きく分けて二つの研究分野があります。
一つ目の研究分野は金融工学です。金融工学では、様々な金融資産(e.g. 株、債権、オプション)の合理的な市場価格を導く手法を学びます。
二つ目の研究分野は、リアルオプションです。リアルオプションでは、ファイナンスのオプション・プライシングの考え方を応用し、実物資産の価格付け、最適な制御則を導く手法を学びます。また、これらの手法を用いて、実際に研究を行うために必要なプログラミング手法を学びます。モンテカルト法や有限差分法といった手法のプログラミングを行ないます。
ファイナンス班の研究テーマとして、
1.季節性を考慮したスパークスプレッド・オプションのプライシング
2.債務超過期間を考慮した割引債価格評価モデル
3.風速デリバティブのオプションプライシング
があります。

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リアルオプション

リアルオプションとは、簡単に言うと「事業価値の評価手法」です。
要は、分析対象にしている事業(企業価値やプロジェクト価値などなど)がどれだけの価値があるのか、また、その事業に投資をするか否かを判断するためのツールであると言えます。この分野の伝統的な評価手法としてNPV (Net Present Value) 法がありますが、不確実性が存在する状況下における、より現実的な評価を行なうために、金融工学のオプション理論を実資産の評価に適応したのがこの分野です。そこで、大野研究室のリアルオプションチームは、この手法を用いて、様々な資産価値や事業価値の評価を行なう研究を続けています。
リアルオプションの研究テーマとして、
1,投資の多段階性を考慮した新薬開発プロジェクト価値評価モデル
2,供給曲線の変化を考慮した火力発電所の価値評価
3,CO2回収・貯蓄事業の価値評価
等が挙げられます。